愛車買取オークションSellCaの運営を行なうクイック・ネットワークでは、その出品データから1970~1980年代のクルマの買取状況について調査を実施。先日、結果に関するリポートが届いたので上位5車種を紹介したい。
ランキング5位 メルセデスベンツ Sクラス〜当時としては先進的な安全性能を搭載
高級セダンの代名詞であるメルセデスベンツのSクラスが最初に登場したのは、1972年のこと。販売当初からその高級感にあふれた内外装や、当時としては先進的な安全性能を搭載したクルマとして人気を博したという。
今回写真で取り上げているものは1980年式のSクラス450SEL。カラーはわかりにくいがブルーで、走行距離は9.3万kmです。こちらのクルマは40年前の生産だが、評価も悪くなく、きれいな状態だった。最終的に約198万円で落札されている。
ランキング4位 トヨタ カローラレビン〜加速性能だけでなく優れた操縦性で人気
トヨタのカローラレビンはトヨタの中でも特に人気の高いカローラシリーズの一つとして1972年に登場した。
同年代のカローラ・クーペよりもスポーティなモデルとして、加速性能だけでなく優れた操縦性で人気を博した。
現在レビンの名を冠したクルマは中国のみでの販売となっているが、カローラレビンは現在でも日本中に根強いファンが残っていると言われている。
今回写真で取り上げているものは1985年式のカローラレビンGTAPEX。カラーはホワイトで走行距離は12.9万km。こちらのクルマは事故車評価が付いていたのだが、最終的には約283万円で落札された。
ランキング3位 フォルクスワーゲン タイプⅡ〜レトロで可愛らしい外観も愛される要因
フォルクスワーゲンのタイプⅡは1950年に登場したモデル。乗用車としてももちろん使えるが、貨物車仕様なども用意されており様々な用途で活躍していた。
キャンピングカーとしての用途もあり、アウトドアを好む人にも人気の車種。見た目も独特で、そのレトロで可愛らしい外観も愛され続ける要因の一つだ。
今回写真で取り上げているものは1989年式のタイプⅡになる。カラーはイエローで走行距離は驚きの0km。30年以上も前のクルマだが、最終的に約303万円で落札されている。
ランキング2位 メルセデスベンツ SL〜オープンカーの代名詞とも言えるモデル
メルセデスベンツのSLが最初に登場したのは1954年で、ガルウィングの特徴的なドアはかなりのインパクトがあった。
その後製造された2代目ではオープンカーとしての地位を確立したため、オープンカーといえばメルセデスベンツのSLを思い浮かべる人も多いのでは。
SLシリーズは現在でも製造されるほどの人気車種だが、今回写真で取り上げているものはその後継車である1989年式の300SL。
カラーはグリーンで走行距離は7.4万km。こちらのクルマもとても30年以上前のクルマとは思えないほど良好な状態で保管されており、そのため最終的に約364万円で落札されている。
ランキング1位 日産 スカイライン〜日本のクルマ文化に大きな影響を与えた車種の一つ
日産のスカイラインは、1957年に当時のプリンス自動車から登場している。その後の日本のクルマ文化に大きな影響を与えた車種の1つで、様々なモデルが誕生している。
中でも1969年に登場したスカイラインGT-Rは日本のスポーツカーを語るうえで欠かせない車両であることに異論はないだろう。今回写真で取り上げているものは、その後継車である1974年式のスカイライン2000GTだ。
カラーはブラウンで走行距離は6.7万km。
こちらのクルマは事故車判定を受けており、古い車種ということで様々な不具合もあった。それでも最終的に約862万円で落札されている。
調査概要
調査機関/自社調査
調査日/2018年8月25日~2023年6月20日
調査対象/同社で取引されたクルマのデータ177件
調査方法/自社保有データ分析、70〜80年代のクルマで高額で落札されたもののランキング(車種が同じものは除く)
関連情報
https://www.sellca-sellcar.com/
構成/清水眞希