あなたの周りに「あの人は、いったい1日が何時間あるんだろう?」と思ってしまうほど、物事を段取りよくテキパキこなす人はいませんか?
では、そういう「要領がいい人」たちは、生まれつき頭がよかったり、センスや才能の持ち主だったりするのでしょうか?
「要領がいい・悪い」は、決して才能やセンス、ましてや生まれつきの頭のよさの問題ではありません。「要領がいい人」は、ほんの少し、「脳の使い方」が違うだけ。
そこで「要領がいい」ということを、「ゴールへの最短距離を進めること」と定義し、その方法を最新の脳科学から解き明かす菅原洋平さんの著書『「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ』の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします! 「脳の使い方」と聞いて、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、決して難しいことは書いていませんので是非チェックしてみてください。
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努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ〈34〉「自分とは違うタイプの戦略」をあえて試す
ただ、自分が得意な系統だからといって、いつもその方法でうまくいくとは限らないので注意しましょう。
「同時系」の人は、「これもついでにやっちゃおう」となんでも関連づけようと盛り上がってしまい、実際の作業が複雑になってしまうことも。
そんなときは、「継次系」の、ジャンル分けをして1つずつ区切る戦略が突破口になります。
たとえば、プレゼン資料をつくっているとき。
イラストを使おうと調べていたら、「同じようにイラストを使用する別の資料も一緒につくっちゃおう!」と思いついて、複数のイラストを探し出す。その結果、時間ばかりかかって目的のプレゼン資料が仕上がらなかった……。
これを、資料をつくるなら1つずつ、順番に仕上げていくという戦略にすれば要領がよくなります。
「継次系」の人は、正確に順序立てしようとするあまり、「やることが多すぎて、なにから手をつけていいかわからない」と行き詰まってしまうことがあります。
そんなときは、「同時系」の、まず作業に手をつけてしまう戦略が解決の糸口になります。
たとえば、イベントの準備をしているとき。
必要な物品リストをつくり、くまなく情報を集めようと各メーカーの比較をしたり、値段の吟味をしたりしていたら時間がかかりすぎて、内容や段取りを決める作業ができていない。
これを、「ひとまず仮定した物品で次の工程に進んでしまい、イベント終了までをシミュレーションする」という戦略をとれば、要領がよくなります。
「同時系の人なら継次系のやり方」を、「継次系の人なら同時系のやり方」を適度に取り入れて欠点を補完すると、より要領がよくなるはずです。
☆ ☆ ☆
いかがでしたでしょうか?
実は、次の大半の人が漠然と思い描いている「要領のよさ」 。5つで構成されているそうです。
1 「余計な情報」に惑わされない
2 「脳のムダづかい」を減らす
3 「すぐやる人」になる
4 「同じ失敗」を繰り返さない
5 「思い込み」を捨てる
この項目を見ただけで、 「たしかに、自分に足りないことかも」と思った人も多いのではないでしょうか?
そうなんです!
「要領をよくする」とは、新たな知識や技術を身につけるというより、ムダを省いたり、余計な情報をカットしたりすることが大切であり、誰でもすぐに実践でき、再現性のあることなのです。それを把握して再現性のある行動にしてしまえば、努力に頼らず「要領がいい人」になることができるというわけです。この本では、最新の脳科学から導き出したメソッドをもとに要領のよさを、再現性のある科学的なコツとしてまとめられています。意外で、すぐに実践できる方法が知りたくなった方は是非チェックしてみてください。
「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ
著者/菅原洋平
発行/株式会社アスコム
著者/菅原洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)、『すぐやる! 』(文響社)などベストセラーを多数上梓。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。