あなたの周りに「あの人は、いったい1日が何時間あるんだろう?」と思ってしまうほど、物事を段取りよくテキパキこなす人はいませんか?
では、そういう「要領がいい人」たちは、生まれつき頭がよかったり、センスや才能の持ち主だったりするのでしょうか?
「要領がいい・悪い」は、決して才能やセンス、ましてや生まれつきの頭のよさの問題ではありません。「要領がいい人」は、ほんの少し、「脳の使い方」が違うだけ。
そこで「要領がいい」ということを、「ゴールへの最短距離を進めること」と定義し、その方法を最新の脳科学から解き明かす菅原洋平さんの著書『「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ』の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします! 「脳の使い方」と聞いて、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、決して難しいことは書いていませんので是非チェックしてみてください。
努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ〈15〉優先順位を無視して、「ビンゴゲーム」で作業する
「作業が重なったときに優先順位を立てるのが苦手」という人は、一般的な優先順位は無視して、自分なりのゴールをつくるのがおすすめです。
脳は、「もうちょっとでできそう」という課題設定で一番やる気になります。
この課題設定をするために、作業の工程を分解して、ビンゴゲームにしてみましょう。
たとえば、風呂掃除でなにから手をつければよいのかがわからないとき。
「浴槽を磨いていたら壁のカビが見つかって、カビを落としていたら風呂釜を洗っていないことに気がついて……」という感じで、次々にやることが目について1つも終えられない、という事態に陥るかもしれません。
そこで、風呂掃除という課題を「9分割」して、紙に書き出してみましょう。自分がわかればいいので、適当な紙に走り書きで構いません。
浴槽磨き、カビ取り、風呂釜掃除、ふたの掃除……という感じで9つに分けられたら、そのうち3つを終えられれば、ビンゴ達成です。
こうすることで目的が可視化・細分化されるため、「ここから始めようかな」と取り組むハードルが低くなります。
また、自分なりのゴールをつくると、2つ終えたところで「もうちょっとでビンゴになる!」という前向きな気持ちが強まり、自然と「すぐやるモード」に切り替わるので、先延ばしがなくなります。
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いかがでしたでしょうか?
実は、次の大半の人が漠然と思い描いている「要領のよさ」 。5つで構成されているそうです。
1 「余計な情報」に惑わされない
2 「脳のムダづかい」を減らす
3 「すぐやる人」になる
4 「同じ失敗」を繰り返さない
5 「思い込み」を捨てる
この項目を見ただけで、 「たしかに、自分に足りないことかも」と思った人も多いのではないでしょうか?
そうなんです!
「要領をよくする」とは、新たな知識や技術を身につけるというより、ムダを省いたり、余計な情報をカットしたりすることが大切であり、誰でもすぐに実践でき、再現性のあることなのです。それを把握して再現性のある行動にしてしまえば、努力に頼らず「要領がいい人」になることができるというわけです。この本では、最新の脳科学から導き出したメソッドをもとに要領のよさを、再現性のある科学的なコツとしてまとめられています。意外で、すぐに実践できる方法が知りたくなった方は是非チェックしてみてください。
「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ
著者/菅原洋平
発行/株式会社アスコム
著者/菅原洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)、『すぐやる! 』(文響社)などベストセラーを多数上梓。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。