6月検針分から電気代が大幅値上げになるので、照明の消し忘れに気を付けたり、エアコンをタイマーにしたりして、節電を心がけている。とはいえ本格的な夏に向けて、このような地味な対応では太刀打ちできないと、家電の買い換えを検討してみることにした。
『しんきゅうさん』で新旧家電の節電効果を比較
そこで利用したのが、環境省が開発・運用する省エネ製品買換ナビゲーションの『しんきゅうさん』だ。その名称通り、古い家電を新しい家電に買い換えた場合の効果をわかりやすく表示してくれる。
新旧の家電の比較方法は、「かんたん比較」「くわしく比較」「まとめて比較」の3種類。「かんたん比較」では今、使っている家電と購入予定の家電の購入年やサイズ、メーカー、型番などを入力することで、年間消費電力量、年間電気代、年間CO2排出量などを比較できる。「くわしく比較」の場合は、平均使用時間や設定など、使用状況によってさらに詳細な年間消費電力量、年間電気代がわかる。
比較の対象となる家電は冷蔵庫、エアコン、照明・器具・LED照明、温水洗浄便座だ。「まとめて比較」では、冷蔵庫、エアコン、温水洗浄便座を複数台、一括買い換えした場合の年間消費電力量、年間電気代などをまとめて算出することが可能。なおテレビは省エネ基準等の改定により年間消費電力量の測定法が変更になったため、現在はサービスを休止中とのこと。
家庭で一番電力を消費している家電は冷蔵庫。ということで、冷蔵庫を買い換えた場合の効果を見てみることにした。冷蔵庫の「かんたん比較」では、購入年と定格内容積の記入が必要。これらの情報は冷蔵庫の冷蔵室の扉を開けると、その内側に貼ってあるステッカーに記載されている。我が家の冷蔵庫は2007年製で定格内容積は365Lだった。使い始めて10年くらいだと思っていたので、実際には16年も経っていたことに驚いた。
冷蔵庫の扉裏側のドアポケットのところにステッカーが貼ってある。
今、使っている冷蔵庫の購入年と定格内容積を記入。冷蔵庫の場合、購入年が2016年以降の場合、メーカー名や型番を記入するフォームが表示される。
次に購入予定の冷蔵庫の情報を記入する。購入する製品が決まっていない場合は、「ご購入する型番がお決まりではない方」をクリックすると、現行品の主なメーカーや型番が表示されるので、そこから選んでもいい。
そして今、使っている冷蔵庫と購入予定の冷蔵庫を比較すると、電気代は年間約1万円もお得になり、消費電力量は約300kWhも省エネになることがわかった。CO2排出量は年間約150kg削減でき、この値はスギの木が年間に吸収するCO2の約17本分にあたるのだとか。
さらに詳しく比較するには、冷蔵庫の設置条件や庫内の温度設定、詰め込み度合いなどを選択する。筆者の場合は「くわしく比較」したことで今、使っている冷蔵庫の年間消費電力量や年間電気代が下がったので、冷蔵庫をうまく利用できていると感じた。