世界の小売業ランキング2023、日本企業の最高位は？

2023.06.20

全世界の小売企業の2021年度売上高上位250社をランキング

デロイトトーマツグループから、今回で調査開始から26回目を迎えるGlobal Powers of Retailingの最新版を日本語訳したレポート「世界の小売業ランキング2023」が発表された。

このレポートは、全世界の小売企業から2021年度（2022年6月30日までを期末とする事業年度）の売上高上位250社のランキングを地域別、商品セクター別に分析しているほか、急成長小売企業50社と上位250社へ新たに加わった企業についても解説。小売業を取り巻く世界経済の展望をまとめている。

また、今年度のレポートは、「小売業界におけるサステナビリティ」と題して、世界の小売企業幹部のインタビューと共に、小売企業が今後サステナビリティ（持続可能性）領域に関して進むべき方向性についても解説を加えた。

今回の調査結果としては、上位250社の総小売売上高は5兆6,505億米ドル（前年度は5兆1,000億米ドル）、平均小売売上高は226億米ドル（前年度は204億米ドル）、2016年度から2021年度における小売売上高の年平均成長率は5.7%となっている。

上位10社の内、トップ6社は前年から順位に変化はなく、1位のWalmartに続き、Amazon.comが2位にランク。一方、昨年中国企業として初めて上位10位に入ったJD.comが昨年より順位を2つ上げ7位となっている。

今回、日本企業の首位が入れ替わり、セブン＆アイ・ホールディングスが1位を獲得。また、オーケーが新たに245位にランクインを果たす一方で、日本企業のランクイン数は昨年より2社減の27社に留まった。

構成／清水眞希