対策方法第1位は「薬を飲む」で約7割が実践、「ひたすら耐える」のトップは新潟県
天気痛への対策方法について「症状がひどい時の対策は?」と質問し、該当する選択肢を複数選択で回答
してもらった。集計の結果“薬を飲む(通常量)”という回答が最も多く、“薬を飲む(多め)”と回答した人を合わせると全体の約7割の人が実践していた。
何かしら対策を取る人が多い一方で、約3割の人は痛くても“ひたすら耐える”と回答した。都道府県ごとに見ると、痛い時は薬に頼る人の割合が最も多かったのは佐賀県で、次いで徳島県、長崎県となった。
佐賀県(前回6位)、徳島県(前回1位)、長崎県(前回5位)、沖縄県(前回2位)、鹿児島県(前回7位)、長野県(前回9位)は2020年に引き続いてのトップ10入りとなった。
痛い時も我慢すると回答した人の割合が最も多かったのは新潟県で、次いで青森県、島根県となった。
青森県(前回1位)と宮崎県(前回8位)を除いてトップ10が入れ替わっていることや全体的に割合が減少していることから、予防方法同様、天気痛や対策方法の認知が広がったことでランクインする都道府県も変化したのではないかと考えられる。
佐藤医師コメント
症状が出てから対策を始めても決して遅くはありません。自分に合った漢方薬や鎮痛薬などを早めに服用していただければ、効果が期待できます。また、「くるくる耳マッサージ」はお薬が飲みにくい状況でもすぐにできますので、活用してください。
症状緩和策にかける費用は全国平均1,843円/月、トップは宮崎県で平均2,581円/月
天気痛の症状緩和のため毎月どのくらいの出費があるのか調査するため、「天気痛の症状緩和のために、毎月どのくらいお金をかけていますか?」と質問し、“1,000円未満”“1,000円以上2,000円未満”“2,000円以上3,000円未満”“3,000円以上5,000円未満”“5,000円以上”“お金をかけない”から選択してもらった。
お金をかけると回答した人を集計した結果、天気痛の症状緩和のための費用は全国平均1,843円で、2020年の1,814円から微増となった。
都道府県別では、1位が宮崎県で2,581円、次いで和歌山県が2,358円、岐阜県が2,296円、群馬県が2,136円、東京都が2,114円となり、宮崎県(前回2位)と和歌山県(前回3位)は2020年に引き続きトップ5入りだ。
一方、最も出費が少なかったのが秋田県で1,237円、次いで徳島県で1,408円、広島県が1,431円、鳥取県が1,524円、沖縄県が1,529円となった。
天気痛の症状、4人に1人は学校・仕事を休むなど生活に支障あり、30代女性が最も顕著
天気痛の症状の生活への影響度合いを調査するため、「痛みが一番ひどい時はどのくらいですか?」と質問し、“痛いがガマンできる程度”“少し休む程度”“仕事・学校を半日休む程度”“仕事・学校を1日休む程度”から選択してもらった。
回答を集計した結果、4人に1人が“仕事・学校を半日休む程度”あるいは“仕事・学校を1日休む程度”と回答し、天気痛の症状が生活に支障をきたしていることが判明した。
“少し休む程度”を含めると、6割以上の人が我慢できないほどの症状があることがわかる。性別、年代別に見てみると、女性の3人に1人は学校・仕事を休むなど天気痛の症状によって生活に支障があり、またそれが最も顕著なのは30代女性であることがわかった。
佐藤医師コメント
20代後半〜30代がガンガンする頭痛のピークです。それ以降は症状がめまいや立ちくらみ、眠気などに変化してくるのに伴って、男女共に症状を我慢できる割合が増加してきます。少し休む程度以上の痛みは、何か大きな病気が隠れている可能性もあるため、医師への相談を検討してください。