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〝回数が少ないほど健康〟は大間違い!?1日にしているおならの回数、3位7~10回、2位4~6回、1位は?

2023.06.13

おならは腸を育てた結果の産物!ビオフェルミン製薬が『おならに関する意識調査』を実施

話題にするには、ちょっと恥ずかしい“おなら”。おならは腸にたまったガスが肛門から排出される気体で、無意識のうちに、1日10回前後のおならをしている。

しかし「健康な人はおならが少ない」といった誤解や「においがある時とない時があるのはなぜ?」といった疑問も多いよう。必ず出るものならば、においがなく、音も出ない“良いおなら”を目指したいもの。

そこでビオフェルミン製薬は、20~69歳の男女300人を対象に、おならについての“理解度”と“関心度”を探るため『おならに関する意識調査』を実施し、その結果を発表した。

自分の腸内フローラや腸内環境が気になる理由として「おならが気になるから」と回答した人は26.2%。

「ご自身の腸内フローラや腸内環境が気になりますか?」という質問に対して、「はい」と回答した145人にその理由を聞いたところ、「おならが気になるから」という回答は4番目に多く、約3割(26.2%)の人がおならと腸内環境が関係していると考えていることが分かった。

自分のおならの回数が1日「3回以下」と答えた人は42.4%!おならが出たり臭くなる原因は?

20-60代の男女300人に1日に何回くらいおならをしているかを聞いたところ、「3回以下」と回答した人は42.4%(「0回:11.7%」+「1~3回:30.7%」)であった。

また、健康な人のおならの回数は1日に何回ぐらいだと思うかについても聞いてみたところ、「3回以下」と回答した人が49.0%(「0回:12.7%」+「1~3回:36.3%」)とほぼ半数に。おならの回数が少ない人ほど“健康”と認識している人が多いことがうかがえる。

おならが出る原因で多かった回答は、1位が「ガスが発生しやすい食べ物(いも類など)の影響」(37.3%)、続いて「腸内環境が悪化することでガスが生じるため」(32.7%)、「腸内の悪玉菌が増えているから」(30.3%)であった。食べた物や腸内環境が原因と考える人が多いことが判明した。

おならが臭くなる原因として、「腸内の悪玉菌が増えているから」(29.3%)、「便秘」(25.3%)が上位に。しかし「理由が分からない」(25.7%)との回答も2位に入っていた。

においについて困ったり気になったりしていても、原因がわからずそのままで、という人が一定数いるようだ。

おなら対策で気をつけていることは「特になし」が最多

「人が多い空間」で、おならが出るのを我慢したことがあるとの回答が34.7%と最も多くなった。

その内、女性は「人が多い空間」(36.0%)や「電車・バスの中」(32.0%)、「静かな空間」(31.3%)で我慢しているのに対し、男性は「特にない」(34.0%)と答えた人が最も多い結果に。

おなら対策で気をつけていることについて聞いたところ、「特になし」が最も多く58.3%であった。女性の回答では5人に1人が「便秘の改善を心がけている」(19.3%)と回答。便秘に悩む女性の多さを改めて認識させられる結果となった。

男女ともに気をつけていることの回答項目にばらつきがあることから、明確な対策方法が分からず対処できていない可能性があると考えられる。

“おなら博士” こと広島大学病院副病院長 感染症科教授 大毛宏喜先生のコメント

<おならのにおい>

おならは誰でも少なからずにおいがあるもの。腸内細菌の活動で発生するガスの99%が無臭、においの元になるのは残り1%のガス。においの元になる成分として代表的なのが「硫化水素」です。

おならはそのボリュームとスピードによって肛門が振動し、音となりますが、音が出ないおなら(いわゆる“すかしっぺ”)と大きな音が出るおならでは、後者の方がにおいが控えめなイメージはないでしょうか。

これは飲み込んだ空気、つまり窒素の割合が多いためにおいが少ないと考えられます。飲み込む空気量が増えるタイミングは人によって異なりますが、飲食時のほかに緊張をしているときも空気を飲み込みやすいかもしれません。

<おならは腸を育てた結果の産物>

腸内細菌が食べ物を発酵する過程でおならは発生しますが、この発酵は腸の粘膜を育てるために必要な過程でもあります。便やおならは腸を育てた結果の産物であり、悪いものではありません。

腸を上手に育てると体のさまざまなことに良い影響を与えることが分かってきており、その研究も今後10年でさらに明らかになるでしょう。

今のうちから腸を育てる意識が必要です。腸を育てるためには、自分に合った食物繊維を摂ること、おなかの中に良い菌を良い状態で保っておくことが大切です。

もしおなかのことで少しでも気になることがあれば、年齢や性別に関係なく、医療機関の内視鏡検査をおすすめします。

大腸がん*は女性の死因第1位、男性の死因第2位(2021年)となっていますが、早期発見さえできれば治癒の可能性が高くなり、場合によっては手術せずに摘出することも可能です。

健康診断で便潜血を指摘されてからでは、症状が重くなっていることも少なくありません。便やおなら、おなかの不調で違和感があるときは、内視鏡検査を受けるきっかけにしていただければ幸いです。

*国立研究開発法人国立がん研究センター「がん死亡数の順位(2021年)」(元データ:「人口動態統計がん死亡データ」)

調査概要
調査名:おならに関する意識調査
調査地域:全国
調査期間:2023年1月
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:20歳~69歳までの男女
有効回答:300名(男性:150名、女性:150名)
調査会社:株式会社クロス・マーケティング

関連情報:https://www.biofermin.co.jp/

構成/Ara

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