ロードバイク・マウンテンバイク・トライアスロンなどの競技用自転車を製造する総合D2C自転車メーカー、Canyon Bicycles GmbH(本社:ドイツ)が、同社のアンバサダーを務めるアルファロメオF1チームドライバーのバルテリ・ボッタスとのコラボレーションを実施。
ボッタスの母国フィンランドを象徴するイラストをフレームやホイールにあしらった、特別デザインのグラベルロードバイク「グレイルCF SL VB77」を世界限定100台で発売した。価格は53万9000円(配送料別途・税別)。
グレイルCF SL VB77誕生の背景
アルファロメオF1チームドライバーのバルテリ・ボッタスは、実はヨーロッパや北米で流行する砂利道を舞台としたサイクリングのグラベルレース大会をプロデュースするほどの情熱的サイクリストでもある。
実際、レーシングドライバーの多くがスポーツ自転車で持久力強化のためのトレーニングを行っているが、ボッタスはトレーニングにとどまらず世界のサーキットを転戦する際にキャニオンのロードバイクやグラベルロードバイクを持参。
つかの間のオフにはパートナーでプロサイクリストのティファニー・クロムウェル(キャニオンスラムレーシング所属・オーストラリア)と共に、その土地ならではのサイクリングを楽しんでいるという。
今回はキャニオンとのパートナーシップの記念として、母国フィンランドを象徴するイラストをフレームやホイールにあしらった、特別デザインのグラベルロードバイク「グレイルCF SL VB77」を、自身がフィンランドでプロデュースするグラベルレース大会「FNLD GRVL(フィンランド・グラベル)」開催に合わせて、世界限定100台で発売した。
グレイルCF SL VB77の特徴の主な特徴
極上の快適性能を達成した、画期的な二階建て構造のハンドル
路面からの衝撃と振動を打ち消すために、画期的な二階建て構造の「グレイルコクピット」を開発した。
これはカーボンファイバーの持つ弾性を活かし、路面からの衝撃の入力とライダーのハンドルへの荷重によりハンドルが適度に変形。その結果、衝撃と振動が打ち消され、ライダーには飛ぶように走る感覚として伝わるという。
そしてステムから下ハンドル部に伸びる接合部に親指を引っ掛けて下ハンドル部を握ることにより、未舗装路の下りも安定した走行が可能になった。
さらに、リーフスプリング構造のVCLS 2.0シートポスト、最新のタイヤとホイールの組み合わせをはじめとして統合的に設計。
それにより未舗装路も舗装路も境目なく、飛ぶように長く走らせることができる、極上の快適性能と言える乗り味を見出した。
キャニオンが培ってきた先進的な設計手法と独自のパーツチョイス
1.最新のマウンテンバイクの設計手法を導入
直進安定性と、ダイナミックなライディングを可能にする俊敏なキャラクターを両立させるため、ロードバイクよりもホイールベースを延長しつつ、ハンドリングがダルにならないよう、短めのステムと広めのハンドルという、最新のマウンテンバイクの設計手法が採用された。
2.軽量ながら未舗装路を走破できる剛性と耐久性
バイクの走行性能を高めるためには、軽さと剛性を両立させる必要がある。世界最高峰のロード・マウンテンバイクレースで活躍する選手・チームをサポートするキャニオンの開発技術により、完成車重量は8.46kgと超軽量を達成。同時に未舗装路を走破できる剛性と耐久性を備えている。
3.タイヤの選択と空気圧
バイクの走行性能と乗り心地に大きく影響を与える、タイヤの選択と空気圧。完成車は幅40mmのタイヤに、グラベル用途に最適なリム内幅25mmのZipp(ジップ)社製ホイールを採用。
より低圧での使用を可能にし、凸凹の路面を浮遊するように走ることができるだけでなく、リム打ちパンクのリスクも低減させた。
キャニオンとSchwalbe(シュワルベ)社製のG-one Rタイヤはハイレベルなトラクションと低転がり抵抗を両立。同社では「それでいてグラベルを走り続けるための耐久性、しなやかさも持ち合わせています」と説明している。
グレイルCF SL VB77の主な仕様
フレーム/Canyon Grail CF SL Disc(カーボン)
シートポスト/Canyon S15 VCLS 2.0 CF(カーボン)
サドル/Fizik Argo Terra X3
メインコンポーネント/SRAM Rival XPLR eTap AXS
ホイール/Zipp 303 Firecrest Force Launch Edition(カーボン)
タイヤ/Schwalbe G-One R, 40mm チューブレスレディ<出荷時はチューブ入りのクリンチャー仕様。別売りのシーラント液とチューブレスバルブの使用によりチューブレス化に対応>
完成車平均重量/8.46 kg
価格/53万9000円(※)
※ドイツから日本への配送料2万1500円が別途必要。またキャニオンの購入は顧客がドイツ・Canyon Bicycles社から直接購入、顧客が個人輸入する形態となる。日本の消費税をCanyon Bicycles社は領収しないため、表示価格には日本の消費税は含まれない。消費税額は輸入通関時に税関にて個別に決定されるため、事前に税額を案内することはできない。なお、自転車の関税は無税となっている。消費税は注文品を受け取る際、配達員の方へ現金にて支払う。
関連情報
https://www.canyon.com/ja-jp/gravel-bikes/performance/grail/cf-sl/vb77/
構成/清水眞希