携帯電話の番号をそのままに、他社へ乗り換えることができるMNP(モバイルナンバーポータビリティ)。同サービスについて、実際に利用したことのある人はどれくらいいるのだろうか?また、サービスの詳細な内容について、正しく認識している人はどれくらいいるのだろうか。
MMD研究所はこのほど、18歳~69歳の男女40,000人を対象に「通信契約サービスに関する調査」を実施し、その結果を発表した。
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)の利用経験は24.6%
18歳~69歳の男女40,000人を対象に、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)について聞いたところ、「3回以上利用したことがある」が5.6%、「1~2回利用したことがある」が19.0%となり、利用経験があると回答した人は合わせて24.6%となった。
これをメイン利用している大手通信キャリアユーザー別にみると、利用経験があると回答した人が最も多かったのはRakuten UN-LIMIT(n=2,716)が55.9%、次いでLINEMO(n=478)が55.3%、UQ mobile(n=2,592)が46.7%となった。
MNPについての認識、誤答率が最も高い項目は
MNPを認知している23,377人を対象に、2023年2月時点のMNPについての認識を聞いたところ、正答率が最も高かった項目は「通信会社を乗り換えても、携帯電話番号をそのまま使うことができる」で89.5%、誤答率が最も高かった項目は「MNPを利用すれば、乗り換え先の通信会社のみで手続きが完了する」で63.4%となった。全問正解は2.8%となった。
現在MNPを利用している人の契約場所トップは「通信会社の公式WEBサイト」
現在メインのスマートフォンを契約している36,560人を対象に、現在契約している通信サービスの契約場所について聞いたところ、機種変更(n=15,771)では「携帯ショップ」が54.9%と最も多く、新規契約(n=5,344)でも同じく「携帯ショップ」が41.4%と最も多い結果となった。MNPで契約(n=6,780)では「通信会社の公式WEBサイト」が最も多く44.3%となった。
eSIMの利用経験は8.0%、デュアルSIMの利用経験は6.0%
現在スマートフォンを契約している36,563人を対象に、eSIMについて聞き、ファネル構造で「認知」~「現在利用」を見ると、「認知」は38.9%、「利用経験」は8.0%、「現在利用」は6.1%となった。
これを年代別で見ると、「認知」は30代(n=6,511)が42.7%、「利用経験」は20代(n=5,796)と30代(n=6,511)が10.3%、「現在利用」は30代(n=6,511)が7.9%でそれぞれ最多となった。
次に、デュアルSIMについて聞き、ファネル構造で「認知」~「現在利用」を見ると、「認知」は37.6%、「利用経験」は6.0%、「現在利用」は3.7%となった。
これを年代別で見ると、「認知」は40代(n=8,293)が40.6%、「利用経験」は20代(n=5,796)が7.9%、「現在利用」は20代(n=5,796)と30代(n=6,511)が4.8%でそれぞれ最多となった。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
調査期間:2023年2月3日~2月6日
有効回答:40,000人 ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
調査方法:インターネット調査
調査対象:18歳~69歳の男女
設問数 :15問
出典元:MMD研究所
構成/こじへい