小学生の頃、誰もが背負ったランドセル。いつの時代も変わらないあの特徴的なフォルムをベースとして残しつつも、カラーバリエーションの多様化や軽量化、耐久性に優れた素材の開発など年々進化を続けており、トレンドも変化している。
では令和5年の今、イマドキの小学生の間ではどんなランドセルが流行しているのだろうか?
一般社団法人日本かばん協会に属するランドセル工業会はこのほど、2023年4月に小学校へ入学する児童を持つ親1500名を対象に「ランドセルの購入に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
ランドセルを選ぶ基準、1位「カラー」 2位「デザイン」 3位「軽さ」
購入前・購入後の両者で意識されていたのは例年の調査と同様に「子どもの好きな色かどうか」だった。
「デザイン」は検討時に丈夫さ、フィット感よりも重視されないものの、購入理由としては「色」に次いで2位となった。しかしながら「デザイン」の数値は減少しており、軽さや丈夫さなどの機能性の項目の割合が昨年に比べ増加している。
購入した商品の決定理由
人気のカラー1位は、女の子は「紫/薄紫」男の子は「黒」が定番カラー
男児では、「黒(ブラック)」が57%と6割を下回っており、昨年に引き続き減少傾向にある。「黒(ブラック)」「紺(ネイビー)」の数値が減少し、3位〜5位がやや増加している。
女児では、昨年の調査と比べ、「紫/薄紫(スミレ、ラベンダー等)」が、約30%と5.5ポイント増加で続伸した。
「桃(ピンク、ローズ)」「水色(スカイブルー)」「赤(レッド)」は今年減少し、「紫/薄紫(スミレ、ラベンダー等)」に人気が集中している。「赤(レッド)」は3位から4位にランクダウンした。
購入したランドセルの色
ランドセル購入の検討時期は4月が16.7%と最も多く、2位は12月で14.2%
検討開始時期としては、例年同様に4月、5月の回答スコアが引き続き上昇し、「1年後」を意識しての動きが伺えるほか、夏までには大半が検討している。4月が依然としてピーク傾向にある。
購入したランドセルの検討開始時期
購入したランドセルの購入時期
購入金額については全体平均58,524円となり、昨年に比べて2,000円ほど上昇していた。
<調査概要>
調査手法:インターネット・アンケートによる定量調査
パネル:(株)クロス・マーケティングのアンケート・モニター
対象者条件:全国の20~69歳の男女、2023年4月に小学校に進学する児童のいる親
※第一子かどうかは問わない、ランドセルを新しく購入した人(おさがり、中古ではない)
サンプル数:1500件
実施時期:2022年02月3日(金)~2月5日(日)
構成/こじへい