ボルボは、6月7日に世界初公開する新しい電動コンパクトSUV「EX30」の最新安全技術について情報を公開した。
ボルボ史上、最も小さなSUVであるEX30は、96年にわたる安全分野におけるボルボのリーダーシップとイノベーションにより、大きな安全性を備えている。
これまでも、そしてこれからも、ボルボは自動車の安全性のリーダーとしてあり続ける。そして、EX30においても安全性の基準を下げることはない。交通量の多い都市環境の中で、ドライバーと周りの人々を守る。
例えば、交通量の多い市街地では、車のドアが不意に開いて自転車の進路に入ってしまうことが自転車事故の大きな要因となっている。この種の事故は、都市によっては報告される自転車事故の5分の1にも及ぶ。Cycling UKによると、英国だけでも毎年平均60人が車のドアとの衝突によって死亡または重症を負っている。
このような事故を減らすために、EX30はドア・オープニング・アラートを搭載し、通行中の自転車や他の交通利用者の前でドアを開けようとすると、映像と音声で警告してくれる。
ドア・オープニング・アラートは、EX30に搭載された安全空間技術の1つであり、電気自動車の小型SUVに高い安全基準を適用したことを示すもの。EX30は街中での安全性向上を目指し、特に交通量の多い都市環境で人々を守ることを目的とした技術で設計されている。
ボルボのセーフティセンターの責任者であるオーサ・ハグランド氏は、次のように述べている。
「私たちは以前から、車が歩行者や自転車と同じ空間を共有する都市環境での安全性に注力してきました。ボルボEX30で、私たちは街中での安全性を次のレベルに引き上げ、快適なドライブのための完璧なパートナーでありながら、都市の交通量が多い道路でも、あなたや、周囲の人たちを守る小型SUVを作り上げました」
最先端の保護安全性能
ボルボ史上最小のSUVである新型EX30は、ボルボに期待される安全性を備えている。EX30は、ボルボ独自の安全に関する知識と、実際の事故から得た研究に基づき、衝突時にドライバーと乗員を保護するように設計されている。
最先端の乗員拘束技術や、現実の世界での様々なシナリオを想定して設定された高い安全要件を満たす最上の構造設計によって、EX30はドライバーと乗員を守る。
衝突時に車内の人を守ることは、ボルボにとって常に最重要課題。EX30の構造設計は、セーフティケージ、A、B、Cピラー、屋根を強化しており、安全性に対するコミットメントを反映している。
電気自動車なので、当然、バッテリーの安全性には力を入れた。シャーシとセーフティケージは、さまざまな形状の高張力鋼で作られており、起こりうる衝突からの衝撃を効率的に相殺する。
さらに、EX30は運転席の内側にファーサイドエアバッグを装備し、側面衝突時の頭部や胸部の傷害を軽減するよう設計されている。このようにEX30は最高のパッシブセーフティ基準とは別に、車内外の人々を守るための新しいアクティブセーフティ機能の先進的な安全装置を備えている。
必要な時に、必要なサポートをするクルマ
EX30の室内には、新しい先進のドライバーアラートシステムが標準装備され、ドライバーの体調がすぐれない時も見守ってくれる。ステアリングホイールを握っているかどうかの検知に加え、ステアリングホイールの後ろに設置された強力なアルゴリズムで作動する特別なセンサーが、1秒間に約13回、目や顔の動きを検知。これにより、EX30は、ドライバー自身では気が付かない、不注意や、眠気などのあらゆるトラブルを把握することができる。
街中では、交差点での事故を回避するための新機能「交差点自動ブレーキ」を搭載。前方を他の車が不意に横切った場合、自動ブレーキシステムで車を停止させ、衝突の回避や軽減をサポートをする。
つまり、他のボルボ車と同様に、EX30は幅広いアクティブセーフティとドライバーサポートシステムを搭載している。EX30に搭載される安全技術や運転支援技術の詳細については、発表時に紹介。
ボルボは6月7日、電気自動車の新型SUV「EX30」を世界に向けて発表する。また、同日、一部の地域で注文または予約受付を開始する予定としている。
関連情報:https://www.volvocars.com
構成/土屋嘉久