回収されたパーテーション、その後の行方は?
回収されたアクリル板はリサイクルが可能とのことだが、実はこの「リサイクル」までの道が意外と険しいらしい。
コロナ禍に活躍したパーテーションも、全てが単なる透明なプラスチックではない。見た目だけでは分からないが素材はさまざまで、PMMA(アクリル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PVC(塩化ビニル)など材質も多岐に渡る。そして、それぞれの材質ごとに選別しなければリサイクルをすることができないのだ。
参考
https://presswalker.jp/press/9646
でも、どうやって材質を調べるのか?
そこに救世主が現れた。山形県の農業関連機器および環境関連機器を製造・販売する株式会社山本製作所(本社:山形県天童市)。開発したのはプラスチック材質判別装置「ぷらしる」だ。
これは、アクリル板などの飛沫防止パーテーションを誰でも簡単に材質判別できる究極の判別装置。
これまでも判別装置はあったものの、どれも高価で気軽に手を出せるものではなかった。しかしこれはコスパ良し!使い勝手抜群!専門業者にとっては夢のようなアイテムといえよう。(先に紹介した緑川化成工業も「ぷらしる」ユーザーだ)
2020年の販売から密かに注目を集め、今年に入り、全国の自治体や廃棄物処理業者等から問い合わせが殺到。マテリアルリサイクルを叶える救世主として注目されている。
今回、そんな「ぷらしる」の開発秘話を始め、一躍話題となった山本製作所の経営戦略について、広報グループの正成さんに話を聞いた。