ワクチン接種の目的は「ペットの病気を予防するため」が1位
ペットのワクチン接種の目的を聞いたところ、犬猫ともに「ペットの病気を予防するため」(犬88.4%、猫95.4%)が最も多い回答となっている。
犬は、狂犬病予防法により狂犬病ワクチンの接種義務があるため、「法律で義務付けられているため」(54.1%)が2位にランクイン。
また、犬では、ドッグランやトリミングサロンといった施設の利用にあたってワクチン接種を条件とする場合がある。加えて日常的に散歩をするなど、外出の機会が多いことから、「施設利用で義務づけられているため」(37.6%)、「公衆衛生上の観点から」(17.8%)についても回答率が高いという結果となった。
一方、猫には法律によるワクチンの接種義務はない。また、今回のアンケート結果では「完全室内飼いのため」の回答が約3割であったように、猫は犬に比べ外出の機会が少ないので、病気の予防に集中したと推察できる。
ペットの飼い主の多くが毎年ワクチン接種をすべきと回答するも、猫にはやや消極的
ワクチン接種の適正な頻度を聞いたところ、犬猫ともに最も多く選ばれたのは、「毎年」(犬76.3%、猫66.2%)だった。これらの比率の違いは、犬の場合、法律により狂犬病ワクチンの毎年の接種が義務付けられているのに対し、猫には、そうした義務がないためと考えられる。
また、2位以降は、犬猫で次のような違いがあった。
犬の場合、2位は「抗体検査の結果次第」(12.0%)、3位「2、3年おき」(11.7%)で、「不要」という意見はなかった。
猫の場合は、2位「2、3年おき」(23.2%)、3位「抗体検査の結果次第」(6.3%)、4位「不要」(4.2%)だった。
※ 診療費は参考例であり、平均や水準を示すものではありません。診療費は動物病院によって異なります。
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構成/清水眞希