「タイパ」や「コスパ」をより意識するのは、Z世代!
続いて、趣味に対して「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」を意識するのか、という質問をした。
まず、Z世代では「コスパを意識する(30%)」「どちらも意識する(22%)」「タイパを意識する(14%)」の順で多く、タイパもコスパもしっかりと意識する傾向が見られた。
Z世代ではSNSや無料漫画、スマホゲームなどの無料コンテンツを楽しむ方が多い分、コスパだけでなくタイパへの意識も高いと考えられる。
一方で、X世代では「コスパを意識する(27%)」「どちらも意識する(27%)」「どちらも意識しない(25%)」という順になった。どちらかというとX世代ではZ世代に比べ、コスパやタイパを意識しない層が比較的多いといえる。
さらに、「どちらも意識する・タイパを意識する」と回答した人に、どういうシーンでタイパを意識するのか、という質問を行った。するとZ世代では「旅行・観光(41%)」「友人との交際費(29%)」「外食(26%)」、X世代では「旅行・観光(42%)」「外食(24%)」「映画/動画鑑賞(17%)」という結果だった。Z世代は友人との時間にも、タイパという考えを持ち込む傾向があるようだ。
加えて、「どちらも意識する・コスパを意識する」と回答した人に、どういうシーンでコスパを意識するのか、という質問を行った。その結果、Z世代では「ファッション(45%)」「外食(40%)」「旅行・観光(33%)」、X世代では「外食(53%)」「旅行・観光(48%)」「ファッション(29%)」の順に多い結果になった。
項目は共通しているものの、Z世代ではファッション、X世代では外食が、特にコストを削減できる項目だという認識が強いようだ。
Z世代では最近流行している『SHEIN』などファストファッションの選択肢が多いことも、この回答を後押ししているのではないだろうか。
Z世代よりもX世代のほうが「投資を行っている」
最後に、お金に関してさらに深掘りするために、「貯金や投資は行っているのか」、また「行っている場合、どういった目的で実施しているのか」について聞いた。
まず、Z世代では「貯金のみしている(48%)」「どちらもしていない(24%)」「どちらもしている(16%)」の順で多い結果に。
Z世代では貯金のみしている人が48%と、半数近くを占めた。一方でX世代では「貯金のみしている(35%)」「どちらもしている(30%)」「どちらもしていない(26%)」と、貯金と投資のどちらも実施している割合がZ世代よりも高い結果に。
また「投資のみしている」と「どちらもしている」を合わせた”投資をしている人”の割合は、Z世代では28%に留まるが、X世代では39%に上る。年齢が上がるにつれ、投資をしている人の割合が高まるといえるだろう。
投資や貯金の目的を聞いたところ、Z世代は「欲しいものを買う(44.5%)」「旅行資金(30.2%)」「老後資金(29.7%)」の順で、X世代では「老後資金(57.9%)」「欲しいものを買う(27.1%)」「特に考えていない(25.8%)」の順で多くなった。
Z世代という比較的若い世代でも老後資金への備えを一定数意識しているものの、欲しいものや旅行などを目的として貯金や投資を行っている人も見受けられる。よって、貯金や投資の期間は比較的短いと考えられる。
一方でX世代になると、老後資金への意識がより一層高まり、57.9%と半数以上を占めた。この先の老後に向けて、長期的に貯金や投資をする人も多い印象だ。
<調査概要>
調査期間:Z世代:2023年3月6日、X世代:2023年3月3日
調査機関:調査委託先:株式会社ジャストシステム(Fastask)
調査対象:18歳〜59歳の男女
サンプル数:Z世代:518名、X世代:489名
調査方法:インターネット調査
出典元:株式会社エイチーム
構成/こじへい