POINT2「栄養ニーズを知る」~レッツ・フードチャレンジ
2つ目は、栄養ニーズを知るスポット。普段から愛犬や愛猫に適量のフードを与えることができているかどうか、この場で実際に量ってチェックするという参加型コンテンツです。
我が家には猫がいるので、早速猫用フードでチャレンジさせていただくことに。計量カップや大小のお椀、スプーンなどの道具が並ぶ中「どれを使ってもいいので普段あげている通りにフードを量ってみてください」というスタッフさんの言葉に従いごはんを用意します。
筆者は1日3食はかりで量ってフードを与えているので、いつも通りのグラム数を量ってお渡ししたところ「フードをきちんと計量して与えるのはとても大切なことなんですよ」と、スタッフさん。なかには「カップの8分目」のように目分量で与えてしまっているケースもよくあるのだとか。
せっかく個々に合った栄養素が入ったフードでも、適量を超えて与えてしまうと肥満の原因にもなりかねません。
パッケージの側面にはこんな風に体重や運動量に合った1日の給与量の目安が記載されているので、ぜひしっかり確認して個々に合った適正量を与えてもらいたいとお話してくださいました。
POINT3「よく観察する」~観察と肥満度チェックのやり方
3つ目は、愛犬や愛猫を観察するポイントや肥満度チェックのやり方を学ぶスポットです。
犬や猫は自分自身で食事や体調管理をすることができないのはもちろん、何かあったときにも「痛い」「苦しい」と言葉で訴えることはできません。日頃から不調が起こらないように健康管理をすることが第一ですが、もし体調を崩した場合には一早く気づくことができるよう、普段から彼らのことをよく観察しておくことも大切です。
パネルでは、普段からコミュニケーションを取りながらチェックしておきたい項目の他、肥満についても言及されていました。
さらに少し進んだところに待っていたのが、犬のぬいぐるみ。こちらのブースでは、肥満度チェックのやり方や体型ごとの手触りの違いについて実際に手で触れて学ぶことができるといいます。
一般的によくいわれるのが、上から見て腰のくびれがはっきりしているかどうかで太っているかどうか判断するというもの。これはご存じのペットオーナーも多いかと思いますが、実は長毛種や毛量の多い子だと目視ではなかなか体型がわからないこともあるんですよね。
そんな場合に推奨されるのが、胸の一番太い部分を直接触って確かめる方法なのだとか。「触ったときに探さなくても自然に肋骨がわかるのが適正体重です」ということなので、実際に「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」を参考に作られたサンプルに触らせていただきました。
確かに「BCS4・5 適正」は探さなくても触れるだけで肋骨の感触を感じることができます。一方で「BCS6 太りぎみ」の方は少しまさぐって肋骨を見つける、といった感じです。なるほど、こうやって実際に触れて感触を比べてみると、言葉で聞くよりもかなりわかりやすいですね。
筆者の場合、以前何かで読んで「肋骨がわかること=適正体重」だと勘違いしていたので、今回のサンプルを触ったことで飼い猫が適正ではなくやや太りぎみなのだと判明してしまいました…!
一見すると微妙な違いのようにも思いますが、標準体重と太りぎみの体重の犬猫では寿命に数ヶ月~約2年程度の差が出るともいわれているのだそう。何より「肥満は万病のもと」は犬や猫にもいえること。最も身近で最も気をつけるべきポイントなのだと改めて実感させられたスポットでした。
PONT4「定期的に健康診断を受診する」~老化スピードの違いを実感
4つ目は、ペットと人の年のとり方の違いについてのスポットです。
「犬や猫は人の4倍の早さで年をとる」という話を聞いたことはないでしょうか?
犬や猫の老化スピードは人の4倍以上といわれていて、私たちが1歳年をとる間に彼らは4歳も年をとっています。猫の7歳と聞くとついまだまだ若いように思ってしまうのですが、実は人でいうと50歳近く。なんとアラフィフです!
疲れが取れにくくなったり、ちょっとしたことで体調を崩しやすくなったり、はっきりとは現れなくても確実に身体の老化がはじまる年齢といえます。
実際に一緒に暮らしていても、7、8歳くらいだとまだまだ元気でやんちゃ盛りに感じてしまうんですよね。ただし見えないところで変化は確実に起きているので備えるにこしたことはない、というお話です。
病気の早期発見や身体の変化を知るためには、定期的な健康診断が推奨されています。よく「年1回は定期健診を」といわれますが、早いスピードで身体が変化することを考慮すると、できれば年2回の健康診断を受けるのが望ましいということでした。