ルーター不要!webから申し込むだけでスマホが海外でインターネットに接続可能に
NTT西日本グループのエヌ・ティ・ティ・メディアサプライは、eSIM技術(※)を活用した海外旅行客向けサービス『Lesimo(ルシモ)』のトライアル提供を開始した。
※端末に組込まれ、遠隔で電話番号などの顧客情報を書き込めるSIM。物理的なSIMカードのように端末への抜き差しが不要で、より簡単に通信サービスを利用開始できる技術のこと。
画像はイメージです。
『Lesimo』は、現在多くのスマートフォンが標準対応している「eSIM」向けの海外通信サービスだ。物理的なSIMカードを抜き差しすることなく、web上で申し込みを行なうだけで、普段使用中のスマートフォンが海外でインターネットに接続可能になるというもの。
当初は、現地の通信事業者からSIM調達を行ない、ユーザーに通信サービスを提供する「MVNO方式」により世界50か国に対応。今回は同社webサイトとOTA(オンライン旅行代理店)を通じてのトライアル提供となる。
その主な特徴は次のとおり。
郵送・受取不要で時間と手間を節約
海外旅行前の忙しいときに、モバイルルーターを受け取る必要がない。
低コストでリーズナブルな価格
SIM調達ノウハウを活かした低コストでのサービス利用が可能だ。例えばベトナム 2GB/日×3日で1780円~、シンガポール1GB/日×3日は1980円~となっている。
NTTグループが提供
NTT西日本グループのNTTメディアサプライが提供。通信サービス構築のノウハウを活用している。
今回の取り組みと今後の見通し
全世界のeSIM端末は、2018年の3.64億台から伸び続け、2025年には約20億台(5.5倍)に達するとの調査予測も発表されている。
また、国策であるeSIMの利用促進(SIMロックの原則禁止)により、国内市場においても今後拡大傾向になると見込まれている。
同社では、今回のサービスローンチに関して「eSIMの国内外の拡大をふまえて、当社の既存事業(DoRACOON事業)から習得したアセット(SIM調達ルート/モバイルサービス提供業務ノウハウ 等)を活かし、新たに『eSIM技術を活用した海外旅行客向けデータ通信サービス』として、今回のサービスを開始しました」とコメントしている。
今後はMVNO方式に加えて、ローミング方式も検討することで、通信サービスの安定的な供給と順次対応国・地域の拡大を図っていくという。
関連情報
https://www.lesimo-ms.com/
構成/清水眞希