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現地に足を運んで、自分の目で確かめて、誰よりも調べる!冒険投資家ジム・ロジャーズに学ぶ投資の鉄則

2023.04.24

米国投資家列伝シリーズ「冒険投資家 ジム・ロジャーズ」

今回の米国投資家列伝シリーズは、日本でも有名な投資家ジム・ロジャーズの人生を通じた投資哲学について考察していきます。ジョージ・ソロスとウォール街で活躍した後に、バイクで世界一周、車で世界一周を達成した冒険家であり投資家であるロジャーズの姿勢は、投資家だけでなく多くのビジネスパーソンにも役立つはずです。

そこで今回はロジャーズの生い立ちから現在に至るまで、そしてアフターコロナの世界経済の行方について、ロジャーズが何に注目しているのかに迫っていきます・

好きなものに夢中になること

1942年、米国アラバマ州デモポリスで生まれたロジャーズは、5歳からコーラの売り子として働き始めると同時に、仕事の面白さに興味を持ちながら育っていきます。たとえば通っていた小学校で尊敬する先生との出会いがあり、その先生の熱心な授業への姿勢に強い憧れを抱いたそうです。

好きで情熱のある仕事を持つ人は「毎朝、好きな仕事が待っていると考えてる」とロジャーズは発言しており、成功するためには沢山のことに挑戦して、自分が本当に好きなことを理解して追求していくこと、これが最も大切だと語っています。

また学生時代に投資銀行でインターンをしたことがきっかけで、株式投資の世界を知り、情報収集をする仕事の面白さに気付いていきます。何よりも社会に出る前に「社会と市場の仕組み」を学んだことが、ロジャーズにとって大きな財産となったのです。

投資銀行でソロスと出会い、クォンタム・ファンドを設立

大学卒業後、2年間の兵役義務を経て、投資銀行のトレーダーとしてキャリアをスタートさせます。ここでは相場を左右するさまざまな情報を徹底的に調べ、企業へ足を運んで情報収集するなど、分析力に磨きをかけていきます。当時、ロジャーズが働く会社でバイスプレジデントだった人物がのちに相棒となるジョージ・ソロスです。ソロスはロジャーズの投資センスを高く評価し、お互いに意気投合します。その後、2人は1973年に新たなファンドを立ち上げ、ウォール街を席巻するクォンタム・ファンド設立へと繋がっていくのです。

クォンタム・ファンドの成功と別れ

クォンタム・ファンドは設立後、たった10年間で4200%という驚異的なリターンを上げています。また2人の役割分担も異なり、ロジャーズは「リサーチャー」として世界情勢などを分析し、ソロスは「トレーダー」として売買のタイミングの判断に強みがあり、互いに弱みを補完する理想的な関係でした。2人の意見はほとんどの場合一致しましたが、そうでない場合は投資をすることはほとんどありませんでした。

しかし2人の関係も永遠には続きません。ファンドが順調だった1979年に証券取引委員会はソロスに対して「相場操縦」を行なった疑惑を持ちました。結果的にソロスは司法取引に応じましたが、やましいことがないことを条件に、ロジャーズはソロスに司法取引をすること自体を反対していました。この件に関してお互いの考えに妥協点はなく、これが亀裂のきっかけとなり、1980年にロジャーズはクォンタム・ファンドから去ることになったのです。

○相場操縦・・・株価を意図的に変動させて利益を得ようとする方法

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