エステーは、衣替え習慣の変化や衣類の収納実態を明らかにするため、20~69歳までの男女1212人を対象に「令和の衣替え実態調査」を実施。回答結果を図表やグラフにまとめて発表した。
「気温の変化が大きく一度にしまえない」などの理由が上位に
衣替えを行うタイミングについて質問したところ、従来のように「季節の変わり目に一斉に衣類を入れ替えている」と回答した人は22.9%と、4人に1人以下という結果が出た。
一方で、「気温や状況に合わせて、徐々に入れ替えをしている」と回答した人、いわゆる「徐々替え」での衣替えを行なう人が40.9%と最も多く、次いで「入れ替えはしない」と回答した人が35.9%だった。
「従来の衣替え」をしていない理由としては、「面倒だから」が46.3%と最も多く、次いで、「持っている衣類の数が少ないため、従来の衣替えをする必要がないから」が25.8%、「近年は気温の変化が大きいので、一斉に衣替えをするのが難しいから」が23.2%で続く。生活スタイルの変化や気候の変化が影響していることが要因として考えられる。
普段着る衣類の収納は、クローゼット派が約半数・タンス派は約3割
普段着ている衣類の収納場所について聞くと、「ウォークインクローゼット」(16.8%)と「クローゼット」(31.3%)を含む「クローゼット派」の人が約半数(48.1%)に上り、「洋服ダンス」(9.0%)と「整理ダンス」(18.3%)の「タンス派」は約3割(27.3%)に留まった。
特に、昨今ウォークインクローゼット付きの住居が増えている傾向もあり、クローゼット派が台頭してきていることが推察できる。
また、約5割の人が収納場所に衣類をぎゅうぎゅうに詰めて収納していることも判明。ぎゅうぎゅうに詰めると整理整頓ができずに衣類の管理がしづらくなり、また空気の入れ替えもできず、衣類の傷みに繋がるリスクが懸念される。
次いで「処分できない衣類がある」「普段着ている衣類と季節外の衣類を同じ場所に収納している」が続き、衣替えと衣類の管理が上手くいっていない実態が垣間見える。
「季節外の衣類」の適切な保管・手入れを行なえていない人が多数
次に、 「季節外の衣類」の長期保管方法について聞いたところ、「洗濯をしてからしまっている」と回答した人が72.2%いる一方で、「虫干し」(15.4%)や「収納場所の掃除」(12.0%)、「収納場所の空気の入れ替え」(9.6%)まで十分に手が回っている人は少ないようだ。
また世代別に比較してみると、若い世代になればなるほど洗濯やクリーニングを行わない傾向にあり、防虫剤の使用についても世代を追うごとに使用率が上がる結果となった。
防虫剤使用者のうち、正しく使用できている人は約3割にとどまる
続いて、普段主に使用している収納場所での防虫剤の使用実態について調査したところ、防虫剤使用者のうち、正しく使用できている人は約3割にとどまることが判明。
「使用前に収納場所に対する必要な量を確認していない」(23.7%)、「季節の変わり目などにも見ておらず、現在交換する必要があるか把握していない」(23.9%)、「効果が切れたままの状態で放置している」(15.8%)など、せっかく防虫剤を使用していても、適切に用いないことで十分な効果を得られていない人が多いようだ。
調査概要
調査内容/令和の衣替え実態調査
調査期間/023年3月13日~3月14日
調査対象/20〜69歳までの男女1212人
調査方法/インターネット調査(自社調査)
関連情報
https://mushuda.st-c.co.jp
構成/清水眞希