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ドイツを代表する国民的画家ゲルハルト・リヒターと日本の意外な関わり

2023.04.03

発想の数だけアイデアがある。

そんな表現や考え方のミカタにふれる「アイデアノミカタ」

第3回のテーマは「ゲルハルト・リヒター」です。

ゲルハルト・リヒターは現代を代表する最高峰のドイツ人画家です。

作品は世界中の美術館に所蔵されており、歴史あるケルン大聖堂の修復の際には、リヒターが手がけたステンドグラスを鑑賞することが可能です。

存命する作家として名実ともにドイツを代表する国民的画家といえるでしょう。

リヒターと日本との関わりとしては、第47回ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞(1997年)を受賞した同年、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています。2005年には大規模な回顧展を金沢21世紀美術館で開催。2015年には愛媛県豊島に恒久作品「ゲルハルト・リヒター 14枚のガラス/豊島」を発表し、直近では2022年に東京国立近代美術館と豊田市美術館で展覧会を開催したことは記憶に新しいのではないでしょうか。

そこで今回はリヒター自身とリヒター作品、日本との関わりについて考察していきたいと思います。

生い立ち

1932年、旧東ドイツのドレスデンで生まれたリヒターは、文学好きの母(絵画には興味はなかった)の影響でニーチェなどの文学作品に触れる機会に恵まれ、14歳にしてロマンティックな詩を試作しています。それと同時に図書館で多くの画集と出会い、その刺激からデッサンが生まれ、15歳の頃に画家になる決意をします。その後、広告看板の仕事などに就くも退職し、ドレスデン美術アカデミーへ入学します。学校では徹底的に基礎技術を学ぶと同時に壁画コースを選択し、西ドイツから入ってくる新しい芸術に夢中になっていました。大学院へ進学後、長年付き合っていた女性「エマ」ともこの頃に結婚しています。

在学中、西ドイツを訪問した際にジャクソン・ポロックやウィレム・デ・クーニングなどのアメリカ抽象表現主義と出会い深い衝撃を受け、西側の自由な空気への憧れを強めていきます。

その後、東と西の社会情勢が悪化し、建設中のベルリンの壁(1961年-1989年)が完成する半年前に、リヒターは西ドイツのデュッセルドルフへ移住を決めました。

当時のデュッセルドルフは、新たなアートの首都へと発展中で、さまざまなアーティストとの交流による多大な影響を受ける機会に恵まれました。リヒターの50年以上にわたるアーティスト活動も、この当時に礎を築いていったのです。

<抽象表現主義>・・・絵画にあった中心をなくし、創作中の痕跡をキャンパスにぶつける「場」としての考え方。1940年代に始まったアメリカ発の芸術運動を指します。

代表的な画家は、ジャクソン・ポロック、バーネット・ニューマンなど。

*ジャクソン・ポロックの作品

*バーネット・ニューマンの作品

リヒター作品の多様性

次にリヒター作品の特徴に迫っていきましょう。

まずリヒター作品には「作品技法の多様性」という大きな特徴があります。

アートシーンに登場した60年代の「フォトペインティング」とそのための題材探しを「アトラス」にまとめ、70年代の「カラーチャート」、「グレイ・ペインティング」、70年代から始まり1番長い期間描いている「アブストラクト・ペインティング」シリーズなど、その表現は時代ごとに変遷を続けています。

次の項では、作品についての解説を進めながら、リヒターという現代に生きるアーティストへの理解を深めていきたいと思います。

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