【宇賀なつみの素顔のままで】温冷御礼

空前のサウナブームが続いている。

おしゃれでユニークなサウナが続々オープンし、
昔ながらのサウナ施設も、休日は大混雑。

10代の頃から当たり前にサウナを愛してきた身としては、
いったいどうしてしまったんだと驚くばかり。
ぎゅうぎゅうのサウナに入っても、
いまいちリラックスできないので困っていた。

そんな中、教えてもらったのが「温冷交代浴」だった。

文字どおり、温かいお湯と冷たい水に交互に浸かる入浴法。
熱めのお湯にじっくり浸かった後、水風呂に入るだけでいい。

最初は、少し抵抗があった。
サウナ後の水風呂に比べると、どうしても冷たく感じてしまう。

それでも何とか我慢して、数十秒浸かって、
そのまま、また熱いお湯に戻る。
体は冷たいのに、皮膚は熱くて、
全身が圧縮されているような感覚になった。

何だか変な気分。
でも、そのまま入り続けていると、心地よくなってきた。

温冷を何度か繰り返すと、
疲れが吹き飛び、体が軽くなって、
むくみもとれていくのがわかる。
頭も冴えて、元気になるのだ。

もしかして、サウナより効果があるかも？

この入浴法を覚えてから、サウナにこだわる必要がなくなり、
お風呂時間が断然楽しくなった。

まだまだ知らないことが、たくさんあるなぁ。

写真は、年末に旅したインドで撮った。

浴槽に熱いお湯を入れて、じっくり浸かった後、
庭のプールに飛び込み、しっかりととのった。

Natsumi Uga

テレビ朝日アナウンサーを経て、2019年よりフリーとして活動。現在、『池上彰のニュースそうだったのか!!』（テレビ朝日）、自身初のラジオ番組『日本郵便 SUNDAY’S POST』（TOKYO FM／JFN）、『テンカイズ』（TBSラジオ）、MCを務める『土曜はナニする!?』（関西テレビ・フジテレビ系）などに出演中。

文／宇賀なつみ

※「宇賀なつみ　素顔のままで」は、雑誌「DIME」で好評連載中。本記事は、DIME4月号に掲載されたものです。