ミドリ安全は、NTT東日本、NTT西日本、ダイヤ工業が共同開発した電柱建設工事における掘削作業用アシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL(ダーウィンハコベルデ レガースモデル)」と腕支援オプションパーツ「TRA+(ティーアールエー プラス)」の取り扱いを決定したと発表した。
電柱設置のための掘削には手作業が必要
「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」および「TRA+」は、電柱設置工事における複式ショベルを使った掘削作業の負荷軽減のために開発された製品。
電柱を建てるためには、1.2~1.5mほどの深さの筒状の穴を掘削する必要があり、この作業では、ガス管や水道管などの埋設物の損傷を防ぐため、手作業による掘削作業を行なうことが通例となる。
こうした作業は1箇所あたり約30~120分の作業時間が必要であり、作業者の腰や身体の負担も大きいという課題があった。
そこで、掘削作業動作の負担軽減を目的として、ダイヤ工業が2020年より提供している、人工筋肉を使ったアシストスーツ「DARWING Hakobelude」をベースに、両足部分のサポート機能を加えた「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」と、両腕部分をサポートする「TRA+」が新たに開発されたという。
「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」の主な特徴は、「高反発ゴムと人工筋肉で動作をサポート(背面に配置された高反発ゴムと空気圧式の人工筋肉が動作をサポート)」「約1kgの軽量設計(衣服のように軽く、作業の動きを邪魔することなく負荷軽減を実現)」「電力不要(人工筋肉は手動ポンプで調整するので、外部電力は一切不要)」の3点。
着用手順は胸まわりと足まわりのベルトを締めるだけと簡単で、重量は標準的な電動タイプのアシストスーツの1/4の重さとなる約1kgと非常に軽量。
作業者が腰を落とした中腰姿勢をとり、砂をすくおうとすると人工筋肉とゴム部分が伸長し、土砂をすくい上げる際に伸長した部分が収縮することでアシスト力を発揮し、作業負荷を軽減するという。
なお、負荷の軽減効果は、未着用時と比較し、対象の筋肉に対して最大3~8割とのこと。さらには、製品を着用することで不良姿勢を取りづらくなり、腰部への負担を軽減するという。そのほか、暑熱対策のため背中には保冷剤を挿入するスペースが設けられているのも特徴のひとつだ。
全国のミドリ安全の販売拠点およびEC各サイトにて4月より販売を開始する予定で、価格は現在のところ未定。サイズはM(身長155~170cm)とL(身長170~185cm)の2サイズを用意する。
関連情報
https://ec.midori-anzen.com/
構成/立原尚子