乳酸菌LS1 Lactobacillus salivarius TI2711
[発見年]2002年 [発見者]古賀泰裕 [保有社]湖池屋
歯周ポケットに入り込み歯周病に効果を発揮
「湖池屋」と東海大学医学部・古賀泰裕研究室との共同研究による乳酸菌。腸内の悪玉菌を善玉菌で抑えるプロバイオティクスの考え方を口腔内に応用し、善玉菌で悪玉菌を抑制する口腔内プロバイオティクスの開発を試みたことで発見された。歯と歯茎の間は「歯周ポケット」と呼ばれる歯ブラシでは届きにくい隙間が存在するが、歯磨きの後に「乳酸菌LS1」を摂取することで、その歯周ポケットをケアすることが可能に。口内の悪玉菌を抑制すると同時に善玉菌を増やすことができ、歯周病の対策および口臭予防にも期待ができる。
さらに「乳酸菌LS1」を摂取したユーザーを対象に湖池屋が調査を実施したところ、「寝る前に1粒なめると、翌朝の口の中がすっきりしている気がする」と回答した人が全体の83%に。口内には約100億以上の細菌が生息しているといわれているが、夜になるとその数は急激に増加。寝る前に摂取することが望ましいという。歯周病をはじめ、歯の健康が気になる人は、積極的に摂取したい乳酸菌だ。
日本プロバイオティクス学会・古賀泰裕理事長(元東海大学医学部教授)と湖池屋の共同研究によって発見された。
【PRODUCT】あのタブレットが進化した!
湖池屋『Pinky FRESH(ピンキーフレッシュ)クリーンミント味』
〈機能性表示食品〉
1997年発売のタブレット菓子『Pinky(ピンキー)』が機能性表示食品としてカムバック! 歯磨き後、噛まずにゆっくりなめることで健康な歯ぐきを維持する。
歯周病を引き起こす2種類の細菌にそれぞれ乳酸菌LS1を培養。結果、左の菌は12時間後、右の菌は24時間後に細菌の数が大きく減少した。
出典:Ishikawa H, et al. J Jpn Soc Periodontol, 45: 105-112, 2003.
取材・文/内野智子
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