大企業から1年間の出向
パナソニック
浜田広大さん
パナソニックでシステムバス事業の営業販売企画を担当。2019年から1年間、ローンディールが提供するレンタル移籍を活用し「YOLO JAPAN」で働いた。
【出向歴】パナソニック → 在留外国人支援スタートアップ
1年で5つの新事業を展開。ゼロイチの経験が財産に
パナソニックの浜田広大(こうだい)さんは、38歳の時に社内制度を利用し、在留外国人支援のスタートアップ、YOLO JAPANに1年間〝レンタル移籍〟した。きっかけは研修で人生100年時代について考えたことだった。
「少子高齢化社会において、僕が携わる住宅の市場は確実に縮小していきます。盛り返していくためにたくさんのイノベーションを起こす必要があるし、新事業の立ち上げを学びたい。そう思い、決断しました」
出向先から帰任した浜田さん。出向経験は「プラスしかない」と断言する。
「大きな組織で新しいことを始めるのは大変ですが、YOLO JAPANでは1年で5つの新規事業が立ち上がりました。社長は失敗を恐れず、高速で軌道修正しながら前進していく。その経験のおかげで、戻ってからも挑戦と改善を繰り返せるようになりました」
事業推進には横の連携が重要だと実感したことから、社内コミュニティーを立ち上げ販売増加につなげるなど、経験は着実に成果となって表われている。「外に出たからこそ会社や自分の強みにも気づきました」
英会話スクール、オンライン英会話事業などを手掛けていた加地太祐氏が外国人雇用のノウハウを生かし、2016年に創業。外国人雇用に取り組むほか、ホテルなどが併設された外国人専用の就労トレーニング施設「YOLO BASE」を運営。
取材・文/編集部
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