DIME MAGAZINE
Web3
星評価について
下記の3点を編集部が判断。星の数の基準は次の通り。三つ星：素晴らしい。二つ星：とても良い。一つ星：良い。
新規性：サービス、プロダクト、事業モデルの目新しさを採点。将来性：トレンドの観点から将来性を予想。インパクト：社会に与える変化の大きさを消費者目線で評価。
ファンコミュニティサービスの開発・運営「Gaudiy（ガウディ）」
設立／2018年5月 資本金／18億円 従業員数／70名
多くの大手エンタメ企業が顧客。シード期から革命的な成長を実現（ジャフコ・井坂さん）
NFTなどのブロックチェーン技術を活用し、ファンの〝熱量〟を最大化するWeb3時代のファンプラットフォーム『Gaudiy Fanlink』を開発、提供する。顧客は集英社、ソニー・ミュージック、バンダイナムコ、サンリオなどIP（キャラクターなどの知的財産）を持つ大手エンタメ企業。「エンタメコンテンツ独自のファンコミュニティーを簡単に開設可能。NFTを活用した新しいデジタルコンテンツの提供や、ファンの活動データを記録・蓄積し貢献度に応じて評価・還元できる点などが優れています」（井坂さん）
現在のエンタメ業界は動画・音楽配信サービスなどのプラットフォーマーがファンの窓口となり、データも握る。Gaudiyが目指すのは、ファンとIP企業が直接つながる世界。ファン主体の共創型コンテンツの提供でその実現をサポートする。
ファンコミュニティを運営
〈DIMEの読み〉IP企業にとってファンは重要な存在。ファンを大事にしながら顧客情報をつかみ、マーケティングに生かすために同社サービスが役立つ。今後も取り組み事例が増えていきそう。
新規性／★★★ 将来性／★★★ インパクト／★★☆
バーチャルイベントプラットフォームの運営「Cluster（クラスター）」
設立／2015年7月 資本金／1億円 従業員数／207名
VR空間の活用にさらなる成長を期待（グロービズ・キャピタル・パートナーズ磯田さん）
日本最大級のメタバースプラットフォーム『cluster』を運営する。自身のアバターを通じてほかのユーザーと交流したり、ゲームで遊んだりできる。最近はビジネスイベントの需要も増加中だ。「渋谷の街を仮想空間に構築した『バーチャル渋谷』など、有名な取り組みも多い。多くの人が考えるメタバースの世界観に最も近いサービス」（磯田さん）
様々な業界がVRイベントを開催
©Cluster.Inc
〈DIMEの読み〉国内発メタバースプラットフォームとして認知度が高まる。「東京オートサロン2023」ではトヨタがcluster上で未公開車両を公開して話題を呼ぶなど、企業コラボは今後も増えそうだ。
新規性／★★★ 将来性／★★★ インパクト／★★☆
仮想通貨取引所向けのウォレットサービス「Ginco（ギンコ）」
設立／2017年 資本金／4億1000万円 従業員数／56名
マイクロソフトほか大企業へのサービス提供が多数あります（グローバル・ブレイン・百合本さん）
仮想通貨に用いるブロックチェーン技術を活用し、企業のWeb3事業のコンサルタントやエンジニアリングをサポートする。様々な大企業との協業を実現し急成長している。「社内でブロックチェーン関連の開発を行なっているため、エンジニアを育成できる環境が整っています。経営陣のビジネスにかける覚悟にも魅力を感じています」（百合本さん）
対応ブロックチェーン数は国内No.1
〈DIMEの読み〉ライブ動画のNFTトレカサービスや日本円でNFT売買ができる「SBI Web3 ウォレット」など多彩なサービスを協業。代表・森川夢佑斗氏はWeb3業界の中心人物で、その手腕にも期待。
新規性／★★★ 将来性／★★★ インパクト／★★☆
※資本金、従業員数は2023年2月調査時の数字です。
取材・文／藤村はるな
DIME4月号の特集は「最強のスタートアップ100」「家電の未来予報」、特別付録は自転車＆バイク用スマホホルダー
日本におけるスタートアップが変革期を迎えつつある。メルカリ、ビズリーチ、ラクスル、BASEなど、急成長を遂げたこれらの企業に続くのはどこか。投資を目的に、協業を念頭に、転職先探しに、各分野で注目される企業など最前線を紹介する。
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