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星評価について
下記の3点を編集部が判断。星の数の基準は次の通り。三つ星:素晴らしい。二つ星:とても良い。一つ星:良い。
新規性:サービス、プロダクト、事業モデルの目新しさを採点。将来性:トレンドの観点から将来性を予想。インパクト:社会に与える変化の大きさを消費者目線で評価。
チャージ式Visaカード&アプリのサービス「スマートバンク」
設立/2019年4月 資本金/31億円 従業員数/43名
「家計簿アプリ」と「Visaプリペイドカード」がセットになった毎月の支出管理を簡単に継続できる家計簿プリカ『B/43(ビーヨンサン)』を展開。夫婦や同棲カップルがそれぞれのアプリから双方の家計管理を確認可能な「B/43ペアカード」が好評だ。「低経済成長による共働き世帯の増加、貯蓄から投資への金融リテラシー向上の必要性など日本社会における重要課題を、家計管理アプリ+プリペイドカードという身近なプロダクトから解決しようとアプローチしています。生活者に近いところで事業を拡大させる力に可能性を感じます」(百合本さん)
堀井さんは「フリル」の創業者。成功の方法を知る経験豊富な経営者です(グローバル・ブレイン・百合本さん)
CEO・堀井翔太さんは日本初のフリマアプリ「フリル」を立ち上げ、楽天への売却まで持ちこんだ経験があり、成功の仕方を熟知する。
支払いを一元化&履歴や残高を共有できる!
〈DIMEの読み〉家計簿プリカという新規性に加えて、カード契約時の関係性を「夫婦」に限定せず、同棲カップルや同性同士のパートナーも可能にしている。現代のスタイルに合わせて、サービスも進化しそう。
新規性/★☆☆ 将来性/★★★ インパクト/★★★
子供向けプリペイドカードサービス「シャトルペイ」
設立/2019年10月 資本金/5億8000万円 従業員数/7名
子供向け金融教育にピッタリのサービスです(投資家・有安さん)
キャッシュレス決済手段ではスマホ決済の普及が進む一方で、同社では子供向けのプリペイドカードを発行しているのが特徴。「子供が買い物をすれば親のスマホにリアルタイムで通知が届き、子供に現金を持たせずに管理できる。お小遣い帳機能もあり、親子でお金の習慣を身につけるのに最適。子供向け金融教育にも資する企業です」(有安さん)
お小遣いをスマホから定期送金
〈DIMEの読み〉海外では子供向けFinTechサービスが伸びており、イギリスのGoHenryや米国のGreenlightなど成長企業が複数。日本でも進むキャッシュレス化×子供向け金融教育で期待値が高い。
新規性/★★★ 将来性/★★★ インパクト/★★☆
ロボアド投資の運営「FOLIO(フォリオ)」
設立/2015年12月 資本金/16億5000万円 従業員数/86名
基盤システムを地方銀行に提供(シニフィアン・朝倉さん)
AI搭載のロボアドバイザーによる資産運用サービスを展開。「そのプラットフォームを地方銀行に提供する事業がおもしろい。金融機関が独自にロボアドの基盤を開発するのはコストがかかるもの。同社のロボアドサービスも実績を上げています」(朝倉さん)
金融システムを変革
全国の金融機関が自社の顧客の口座から、フォリオのロボアドなどのシステムとサービスを利用できる仕組みを提供。愛媛銀行などが導入を決めている。
〈DIMEの読み〉経営に苦しむ地方銀行は少なくない。人気のロボアドは顧客獲得の武器となり、そのシステムを自社の顧客口座で利用できるのは願ったりかなったり。地方銀行の救世主となり得る存在。
新規性/★★★ 将来性/★★☆ インパクト/★★☆
※資本金、従業員数は2023年2月調査時の数字です。
DIME4月号の特集は「最強のスタートアップ100」「家電の未来予報」
日本におけるスタートアップが変革期を迎えつつある。メルカリ、ビズリーチ、ラクスル、BASEなど、急成長を遂げたこれらの企業に続くのはどこか。投資を目的に、協業を念頭に、転職先探しに、各分野で注目される企業など最前線を紹介する。