国内のスタートアップ企業は約1万社。その中でプロが注目している企業とは? 個人投資家、ベンチャーキャピタリストに聞くと、知られざるすごい会社が続々上がった!
住宅
星評価について
下記の3点を編集部が判断。星の数の基準は次の通り。三つ星:素晴らしい。二つ星:とても良い。一つ星:良い。
新規性:サービス、プロダクト、事業モデルの目新しさを採点。将来性:トレンドの観点から将来性を予想。インパクト:社会に与える変化の大きさを消費者目線で評価。
デジタル家づくりプラットフォーム「VUILD(ヴィルド)」
設立/2017年11月 資本金/1億円 従業員数/32名
自由度の低い住宅に創意工夫を取り入れられる(起業家・孫さん)
LDKに縛られない自由な注文住宅を規格住宅並みの手軽さで実現できる家づくりサービス「Nesting」を提供する。「住宅は人生最大の買い物のひとつといわれますが、比較的安価なものは、自由度が低いものが多いと思います。そうした中で、自分自身の創意工夫を取り入れられる〝建築の民主化〟を掲げるのがここです」(孫さん)
東京学芸大学小金井キャンパスで計画が進む、教育施設「学ぶ、学び舎」の設計・加工をVUILDが担当。住宅以外の建設にも積極的に参加している。
家造りアプリ「Nesting」上で施主自らがデザイン、設計が可能に
「Nesting」では、柱のない開放的な空間がベースとなった3種類のテンプレートを用意。アプリ上で自由に編集しながら見積もりを確認できる。
〈DIMEの読み〉〝この土地の、この風土に合った、自分らしいもの〟を住宅として造れるという一石数鳥のエコシステムを生み出そうとしており、住宅産業のゲームチェンジャーとなり得る。
新規性/★★★ 将来性/★★★ インパクト/★★★
革新的なスマートホーム開発事業「HOMMA(ホンマ)」
設立/2016年5月 資本金/1000万円 従業員数/20名
元ソニーの起業家が住宅業界に。住宅版テスラです(シニフィアン・朝倉さん)
米シリコンバレーを拠点にデザイン性の高いスマートホームを建設・販売。上は2022年4月に竣工した同社初の賃貸住宅。現在、オレゴン州ポートランド近郊で複数の「HOMMA HAUS」を開発中。「アメリカの住宅にテスラのようなイノベーションを起こそうとしています」(朝倉さん)
創業者の本間毅さん。米ソニー、米楽天勤務の経歴。宮大工の家系をルーツに持つ。
家まるごとスマホアプリで管理
スマートホーム関連デバイスは施工時にビルトインされ、ドアロックや照明などをスマホアプリで管理。
〈DIMEの読み〉人間の動きに合わせ自動で点灯・調光する照明など、操作不要で最適な住環境を作り出す。エコで最先端のテクノロジーが詰まったオシャレな住宅は若い富裕層に受けそう。
新規性/★★★ 将来性/★★☆ インパクト/★★☆
※資本金、従業員数は2023年2月調査時の数字です。
取材・文/編集部
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DIME4月号の特集は「最強のスタートアップ100」「家電の未来予報」
日本におけるスタートアップが変革期を迎えつつある。メルカリ、ビズリーチ、ラクスル、BASEなど、急成長を遂げたこれらの企業に続くのはどこか。投資を目的に、協業を念頭に、転職先探しに、各分野で注目される企業など最前線を紹介する。