yuni社はふとんのリサイクルから、自社ブランド寝具の製造販売まで行うスタートアップ。よくできた回収&再生モデルは、業界に関係なく大いにビジネスパーソンの参考になる。
同社のビジョンは「日本を廃棄大国から資源大国へ」変えること。10年後に2500万枚再生、売上1000億円の目標に向かって事業を拡大している。
前述の通り、自治体にとっては、ふとんを燃やすより引き取ってもらうほうが経済的なメリットがあり、原料の供給に大きな問題はない(現在のところ順番待ちの状態)。課題は需要側で、「繊維を扱う商社などの販路開拓(内橋氏)」が重要だという。
というのも、同社のブランドでふとんを作る場合、再生素材を使う割合は30%。他のふとんメーカーに素材提供する場合でも、100%再生素材が利用されるとは考えにくい。つまり、ふとんにリサイクルするだけでは、サステブの再生素材は余るのだ。
そこで、衣類や布製品などなど、綿やポリエステルを原料とする他の用途へ、ふとんの再生素材を利用してもらう必要がある。「新しい素材は受け入れてもらうまでに時間がかかる」と内橋氏が言うように、当面はコミュニケーションが課題だ。
とはいえ、強度や機能性など素材の品質には自身を持っており、商社らの反応も良い。そう遠くない未来に、ふとんからできたセーターやカーペットが当たり前の存在になりそうだ。
取材・文/ソルバ!
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