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チーム全体の総合力を向上させるためにリーダーが確認すべき2つのこと

2023.06.26

ハーバードの研究員たちは、困難なミッションを達成するため、まだ、発見されていない「価値」に到達するために日々、研究を続けています。そこで働く研究員たちが重要視しているある習慣。それは、「1日5分好奇心を刺激し、思考の固定化を避ける」「どんな時でも、新たな発見を求める」「チームや同僚の助けを得て、日々前進しようとする」といったことです。

ハーバードでは、これらの習慣を、「なんとなく」重要視しているのをではありません。一言でいうなら、「脳が冴えた状態をキープする」ための習慣として大切にしているのです。脳が冴えた状態をキープできるとどんな時でも思考が止まらなくなります。ビジネスから日常のモヤモヤまであらゆることがスムーズに運ぶようになるのです。

本記事ではハーバード大学の医療機関に在籍し、多くのプロジェクトを通じて学んできた脳の使い方を紹介する川﨑康彦氏の著書「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」からビジネスパーソンが仕事に使える「脳が冴える33の習慣」を抜粋、再構成してお届けします!

仲間の考えをまとめることが重要

私が研究員として在籍していたハーバード大学は、世界の大学ランキングで常に上位です。そして、ハーバードの研究者たちは、『ネイチャー』や『サイエンス』といった一流の科学誌に論文が掲載される常連で、輝かしい実績を上げるスター集団です。

「ハーバードには、人並みはずれた記憶力を持つ人が揃っているのだろう」

研究員として在籍する前、私はそんなイメージを持っていました。というのも、日本の教育の現場では、頭の優劣を判断する基準として、記憶力のよさが大きなポイントとなっていたからです。

ところが驚くことに、ハーバードで出会ったボスや同僚の多くは、何かを記憶することが苦手でした。「昨日の晩ご飯は何を食べた?」と聞いても、とっさに思い出せないこともしばしば……。当初は、案外〝おばかさん〟なんだなと思ったものです。

しかしすぐに、彼らが仕事の上で、記憶力のような分かりやすい優秀さに重きを置いていないことに気がつきました。ハーバードで優秀だと判断されるのは、自分の考えに固執せずに、仲間全員の考えを取り入れられる人、すなわち脳の柔軟性が極めて高い人。さらに、それをあらゆる角度からまとめ、チームとしての研究を前に進められる多角的視野を持った人たちの集団でした。

つまり、「コーディネイト力」に優れた人です。プロジェクトを成功させられる、最後までやり切るチームは、こうしたコーディネイト力がある人のもとで結成されて、メンバー全員のやる気をはぐくみます。

モチベーションを下げない配置

研究室では、同時にさまざまなプロジェクトが立ち上がり、それぞれのプロジェクトメンバーが共同で研究を行っています。その際、メンバーが各自の専門性を発揮して実験を行います。そして、教授がその結果をあらゆる角度からまとめていきます。この時、コーディネイター役の教授が、メンバー一人ひとりが最大限の力を発揮できるように配置することで、相乗効果を生み出せるように導いていたのです。

コーディネイト力の優れたボスはまた、物事をまとめる力に加えて、人のモチベーションを上げるコミュニケーション術も優れていました。各メンバーが何が得意で、何について取り組んでいるときにワクワクするのかを見出すことに長けていたのです。恐らく、とても感性が豊かな人が多かったのだと思います。

例えば、自分に割り振られた実験に興味がなく、モチベーションを保てずにいるメンバーには直接「やりたくないのか?」と聞く前に察して、そのメンバーが力を発揮できる持ち場に配置したり、適当な人へと担当を変えたりします。こうして、皆がワクワクしながら自分の担当する実験に取り組めるように人を配置していきます。

ですから、私自身もボスによって、気づかない間に自分がやりたい道を作ってもらっていることが度々ありました。私の場合はチャレンジを好む性格だったので、「やってみなければ分からない」系の挑戦的なプロジェクトにも参加させてくれました。その人の得意な面を、うまく使って引き出してくださったのです。

専門性を持った各メンバーの立ち位置を調整し、やりたいことだけに集中できる環境を作るのも、コーディネイターの大切な仕事でした。

研究者に限らず他の業種においても、チームリーダーとしてメンバーをまとめる際には、コーディネイト力はもちろん不可欠となります。

コーディネイト力は誰でも鍛えられる

それでは、コーディネイト力を身につけるために、ハーバードの教授が行っていたことを紹介しましょう。それは、パーティーを開くこと。パーティーというと飲み会のようなものを想像されるかもしれませんが、必ずしもお酒は必要ありません。時にはお茶を片手に、メンバーが集まることもありました。

ただダラダラとお酒を飲むのではなく、メンバー同士の心の交流の場を持つことを目的としていたのです。

パーティーでコーディネイター(リーダー)がやるべきことは、以下の2つです。

[1]メンバーに好きなこと(ワクワクすること)を尋ねる

[2]メンバーに嫌いなことを尋ねる

ハーバードの教授たちも、パーティーではメンバーに必ずこの2つのことを尋ねていました。こんな簡単なことなら、いつもの飲み会で話していると思った方、あなたは自分のチームや部署のメンバーがワクワクすること、嫌がっていることを即答できますか? いつも一緒に仕事をしているメンバーのことなのに、案外知っているようで知らないと思った方も多いのではないでしょうか。ハーバードの教授たちは、この2つの質問でメンバーそれぞれが、自分の能力を自分でどう感じているのか、チェックしていたのかもしれません。

飲み会で人が集まると、愚痴を言い合ったり、ボスが部下に自分の自慢話をしたりといった光景がよく見られます。しかし、その前に、この2つのことを必ず聞いてみてください。そして、部下や同僚がワクワクしながら仕事に臨み、力を発揮できるポジションを決める際に役立ててください。

その際、注意しなければいけないことが1つあります。それは、主観的な感情に惑わされないこと。個人的な好き嫌いを判断材料にしていては、個々の能力を最大限に活かすための配置はできません。先の2つの質問によって個々の情報が得られたら、感情を持ち込まず、客観的に部下や仲間の適性を考え、プロジェクトでの配置へと導きましょう。

リーダーのコーディネイト力が高まれば、メンバー一人ひとりが最大限の力を出せるようになり、チーム全体の総合力の向上にもつながっていくでしょう。

☆ ☆ ☆

いかがでしょうか? ビジネスも自分の成長も、プライベートなこともすべての「源」は脳です。脳の活用の仕方をさらに知りたい方はぜひ、「ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣」で紹介されている脳が冴える33の習慣を実践して自分らしい人生を発見してみてください。

ハーバードの研究員が教える脳が冴える33の習慣
著者/川﨑康彦
発行/株式会社アスコム
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1270-6.html

川﨑康彦
医学博士。脳科学者。元ハーバード大学医学大学院研究員(2003~2008年)。専門は神経生理学。佐賀大学医学部大学院神経生理学博士課程卒業。中国医科大学(旧満州医科大学)医学部卒業。中国では、東洋医学と西洋医学の両方を学ぶ。その後、これまでの研究成果を買われ、ハーバード大学医学部ブリガム・アンド・ウィメンズ病院麻酔科の研究員として招かれる。在籍中に、論文がネイチャー関連誌にも掲載される。日本に帰国後は、医学博士、理学療法士、カウンセラーとして運動、睡眠、痛みなどに対し、多方面からの知識でアプローチしている。現在は、チャレンジ、感動、旅を通して「多様な脳の共存、共感、共鳴を通して個々の意識と集合意識の成長」をテーマに研究活動を展開し、それらを通して社会に貢献していくコミュニティIBTA(Impact your Brain and Tuning them All)実現のための活動のほか、脳の研究とハーバードでの経験から得た、固定概念を覆して生き方を変えるためのメソッドをオンラインサロンで伝えている。

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