ダイソーの技ありグッズ⑥ 縦にも横にもはさめるかもいフック(1個税込110円)
技ありハンガーと併せてぜひ使ってみてほしいアイテムが、こちらの「かもいフック」です。
本体固定部分はクランプのような作りになっていて、厚さ10~50mm、奥行10mm以上の場所であれば取り付け可能です。
鴨居や窓枠に付ければ簡単に部屋干しフックが完成します。ネジでがっつり固定されているのでグラつきなどもなく安定感は抜群でした。
先ほどは使いにくいと感じた室内干し5連ハンガーも、かもいフックと一緒に使うことで安定した部屋干しスペースになりました。
室内干し5連ハンガーのフック部分の角度は3段階に変更可能なので、本体の傾きに合わせて調整しましょう。
かもいフックはこのままでも使いやすいのですが、突っ張り棒などと組み合わせて簡易的な物干し竿として使うのもおすすめです。
家に突っ張り棒が無ければ、梱包用の紐などを張らせて部屋干しロープにするのもアリですね。何にせよ、かなり便利です。
耐荷重1kg×2なので、バスタオルなど重めの洗濯物を干しても落ちてきそうな感じはありませんでした。
さらにこのかもいフックの便利なところは、縦型にしても使えるところです。
シェルフの支柱やドア枠などに装着して、フックの縦横を付け替えればOK。
取り外しも簡単だし、技ありハンガーと併せて使うと効果倍増。個人的にこの縦にも横にも使えるかもいフックは、今回ご紹介した部屋干しグッズの中でもイチオシのアイテムです。
洗濯物のニオイ対策は「脱いだその時から」がベスト
部屋干しした洗濯物から、特有のニオイを感じたことがあるという人は多いでしょう。しっかり乾かしたはずなのに、まだ生乾きのような、カビっぽいような、とにかく良い香りとは言えないニオイです。
部屋干しの洗濯物のニオイの原因とは?
部屋干しの洗濯物から感じるニオイの原因は主に「菌」です。
もともと洗濯物や洗濯槽に付着していた菌が繁殖してしまったり、洗濯でとりきれなかった汚れが菌に変質してしまうことで、嫌なニオイが発生します。
なぜ外干しだとニオイが発生しにくいのかというと、通気性や湿度が関係しています。ニオイのもとになる菌は湿気が多くジメジメして空気のこもった環境を好むのです。
洗濯物が湿っている時間が長いほど、菌の活動は活発になります。例えば閉め切った室内で長時間生乾き状態のまま放置されている部屋干しの洗濯物などは、大好物というわけなんですね。
反対に、風通しが良く乾燥した環境だと菌は繁殖しにくいため、前述のような「早く乾かす」ことはニオイの面でも大変有効な対策です。
菌を持ち込まない・増やさないが重要
部屋干しで嫌なニオイを発生させない=菌を増やさないためには、干す時はもちろん洗濯する時や洗濯する前から対策するのがおすすめです。
【部屋干しのニオイ対策(洗濯前)】
- 濡れたタオルや衣類は仮干ししておく
- 洗濯機のフタは使用中以外は開けておく
- 洗濯待ちの衣類は通気性が良いカゴなどに入れておく
1 お風呂上りに使ったバスタオルや汗をかいたTシャツなど、濡れたものを洗濯機や洗濯カゴにそのまま放り込むのはNGです!
湿ったままの衣類を密着状態で放置すると、洗濯するまでの間に菌が繁殖してしまいます。洗濯槽が臭くなる原因にもなるので止めましょう。タオルハンガーなどを活用し、濡れたタオルや衣類は仮干ししておくことで軽減できます。
少し面倒ですが、汗をたっぷりかいたTシャツなどはファブリーズなどをかけて予め除菌消臭しておくとさらに効果的です。
2 洗濯機のフタを年中閉めっぱなしにしているという人は、今すぐ開けてください!
洗濯機のフタを閉めっぱなしにすることで、菌が好きなこもった環境を作ってしまうことになります。槽内に湿気が溜まり、ニオイの原因になるのでおすすめできません。
特に洗濯を回した直後や、洗濯前の衣類が入っている時は意識してフタを開けてできるだけ通気性を良くしておきましょう。
3 洗濯前の衣類やタオルには、実は目に見えない菌がたくさん付着しています。
そのため、通気性の悪い状態で放置しておく時間が長ければ長いほど、洗濯前に菌が増殖しやすくなります。洗濯待ちの衣類などは通気性の良いランドリーバスケットなどに入れ、ギュウギュウに詰め込まないように注意しましょう。
部屋干しのニオイを抑えるためには、洗濯前の状態からできるだけ菌を増殖させない工夫が大切です。
【部屋干しのニオイ対策(洗濯時)】
- 1回の洗濯に洗濯物を詰め込みすぎない
- 部屋干し専用や、除菌・抗菌効果のある洗濯洗剤を使う
- 脱水時間を長めにする
1 洗濯物の汚れが残っていると、それが雑菌として部屋干し臭の原因になってしまいます。
せっかく洗濯しても汚れが落ち切らないと意味がないので、詰め込みすぎには注意しましょう。洗濯槽がパンパンになるまで洗濯物を入れるのは止めて、部屋干しする時は通常の7~8割程度の量に留めるのが理想的です。
この時期の洗濯物はできるだけ溜めこまず、こまめに回すことで洗濯待ちの間の菌の増殖防止にもなります。
2 市販の部屋干し用洗濯洗剤の多くは、部屋干しによる嫌なニオイを防ぐための除菌・抗菌成分を含んでいます。
「部屋干し用」以外では、除菌や抗菌、消臭成分が入った洗剤がおすすめ。重曹や酵素系漂白剤、消臭・抗菌成分配合の柔軟剤なども、部屋干し臭に効果があります。
最近では部屋干し前の洗濯に使える衣料用消臭剤なども発売されているので、用途に合わせて選んでみてください。
※成分によっては色落ちや衣類の痛みが発生することもあるため、各商品に記載されている使用上の注意をよく読んでから使用してください
3 脱水時間をいつもより長めにしたり、脱水を2回行うのも有効です。
脱水をしっかり行うことで、乾くまでの時間を短縮し、その分雑菌の繁殖を防ぐことができるためです。
ただし、脱水時間を増やすことでしわになりやすくなったり衣類が痛む可能性もあるため、お洒落着の洗濯にはあまりおすすめしません。
部屋干しワザを使いこなして花粉シーズンを乗り越えよう
部屋干しに使えるダイソーの便利グッズと、早く乾かすためのコツをまとめてご紹介しました。
花粉シーズンが過ぎたらすぐに梅雨だと思うと、部屋干しグッズは揃えておいて損は無いと思います。プチプラながら痒いところに手が届くアイデアグッズが揃っているので、部屋干しにお困りの人は取り入れてみてはいかがでしょうか。
※商品の情報はすべて2023年3月の執筆時のものです
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.