画像加工や動画編集、イラストの作画など、クリエイティブな趣味・副業に興じている人は意外と多いはず。では、そういったクリエイティブに関連するスキルは就職・転職活動時にどれだけ役立つのだろうか?
アドビはこのほど、2021年に引き続き、「クリエイティブツールスキルの企業採用におけるニーズの変化」に関する調査を2022年12月に実施。また、派遣市場におけるクリエイティブツールスキルのニーズについても新たに調査を実施し、それぞれの結果を発表した。
なお、本調査における「クリエイティブツールスキル」は、デザインや画像・動画の編集などのプロレベルのスキルではなく、ソフトウェアを使って、簡単な写真・画像編集・加工、動画編集・作成、またイラスト作画・チラシやポスターのデザインなどができることを示している。
非クリエイティブ職の求人に、クリエイティブツールスキル歓迎の記載が増加
マイナビ転職のサイト内で記載される「対象となる方」の欄に、クリエイティブツールスキルを含む非クリエイティブ職全体の求人掲載総数は、2010年起点と比較した場合※1、2022年時点で約4倍に増加しており、その中でも「営業」では約4倍、「企画・経営」では約2.4倍、「管理・事務」では約4.7倍に増加していることがわかった。
※1 計算方法:2010年時点の値を100%として、各年の増減率から年次推移を算出
「管理・事務」において数字が顕著に伸びている要因として、リモートワークの普及に伴い、オンライン商談が増えたことで、遠隔でも内容が相手に伝わりやすいよう、これまでのテキスト・グラフが中心の営業資料に簡単なグラフィックや説明動画などを用意するケースが多発し、そうした簡単なクリエイティブを制作するスキルが求められる場面が増加傾向にあることが考えられる。
正社員採用における調査
中途採用市場において、約7割の採用担当者が「クリエイティブツールスキルの重要性が高まっている」と回答
中途採用担当者側の約7割が、「クリエイティブツールスキルの重要性が高まっている」と回答した。また、約7割の求職者が、近年転職を行う際、「クリエイティブツールスキルを持っていることが重要だと感じる」と回答した。
企業採用担当者、求職者問わず、非クリエイティブ職においてもクリエイティブツールスキルの重要であると浸透していることがわかった。
昨年以上の高待遇を検討する企業多数
求職者の給与に関して、クリエイティブツールスキルを持っている人材であれば、同等の能力でかつそのスキルを持っていない人材と比較した場合、月給「平均3.8万ほど優遇できる」という結果であったことから、今年度の調査結果をみると企業におけるクリエイティブツールスキルへの重要度、価値が高まっていることがわかった。(2021年調査:平均3.4万円ほど優遇)
採用市場においてもクリエイティブツールスキルを持って転職活動することが有利である時代にもなってきていることが考えられる。
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