小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

過去にはイチローの決勝打で株価が上昇したWBCと日経平均株価の関係性

2023.03.10

三井住友DSアセットマネジメントはこのほど、同社理事でチーフエコノミストの宅森昭吉氏がその時々の経済指標について予測と解説をする「宅森昭吉のエコノミックレポート」の最新版として、「3月のトピック」にまつわるレポートを公開した。その一部を抜粋してお届けする。

22年金融機関の店舗強盗7年ぶりの増加。22年自殺者数前年比2年ぶり増加。23年1月も増加でスタート

最近の身近なデータは、明暗分かれている。犯罪統計などでは芳しくない動きがみられる。金融機関の店舗強盗事件は19年13件、20年11件、21年9件と近年は発生が少ない状況が続いてきた。

しかし、22年は17最近の身近なデータは、明暗分かれている。犯罪統計などでは芳しくない動きがみられる。金融機関の店舗強盗事件は19年13件、20年11件、21年9件と近年は発生が少ない状況が続いてきた。

けれども、22年は17件となり、15年以来7年ぶりの前年比増加となった。また、刑法犯総数の認知件数は近年減少傾向で、昨年は56.8万件と前年比▲7.5%の減少だった。

だが、22年の前年比は+5.9%で、12月単月だと+9.4%である。自殺者数の前年同月比は21年7月~22年4月まで10カ月連続して減少だったが、22年5月~11月では7カ月連続増加になった。12月暫定値は0.0%と横這いになったが、22年年間では前年比+4.0%と、20年以来2年ぶりの増加になった。23年1月分暫定値は前年同月比+2.9%と増加で始まった(図表9)。

件となり、15年以来7年ぶりの前年比増加となった。また、刑法犯総数の認知件数は近年減少傾向で、昨年は56.8万件と前年比▲7.5%の減少だった。しかし、22年の前年比は+5.9%で、12月単月だと+9.4%である。

自殺者数の前年同月比は21年7月~22年4月まで10カ月連続して減少だったが、22年5月~11月では7カ月連続増加になった。12月暫定値は0.0%と横這いになったが、22年年間では前年比+4.0%と、20年以来2年ぶりの増加になった。23年1月分暫定値は前年同月比+2.9%と増加で始まった(図表9)。

22年のJRA売得金11年連続増。23年初は累計前年比減少スタートだったが、2月26日までで2週連続増に

22年のJRA売得金は前年比+5.8%と、11年連続で前年比増加になった。23年は1月9日現在前年比▲1.5%、1月29日現在▲1.4%と年初はマイナススタートとなった(図表10)。

22年のコミック市場は紙のコミックが2年連続減少したものの、電子コミックが前年比+8.9%増加したため、全体としても+0.2%増加した。これで、5年連続前年比増加になった。

最近の映画でも、アニメ映画で興行収入が好調な作品が多い。興行収入は197億円を記録しランキング歴代8位となった『ワンピース』の劇場版『ONE PIECE FILM RED』のあとに続き、22年11月公開の『すずめの戸締まり』は2月26日時点で第7位となり、累計興行収入139.3億円となり、『劇場版 呪術廻戦 0』の138.0億円を抜き、歴代15位となった。

22年12月公開の『THE FIRST SLAM DUNK』は2月26日時点で第1位を奪還、累計興行収入112.0億円、歴代31位になった。また、2月3日公開の『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は 23年2月5日~2月12日2週連続1位。2/19・26は2位で累計興収31億円である。

スポーツイベントで、3月に大谷翔平やダルビッシュ有らが参加する野球の国際大会WBCが開催されることは、春の株価の上昇要因になる可能性が大きい。過去4回の大会をみると、日本が優勝した第1回・第2回のWBCでは、優勝を決めた決勝戦当日の日経平均株価の終値は、開幕直前の終値に比べ、第1回は832円、第2回は1,054円上昇した。

第3回と第4回は準決勝敗退となったが、開幕直前の終値から準決勝直前の終値まで日経平均株価は各々955円、112円上昇した。第2回大会の決勝戦の日の日経平均株価の動きは侍ジャパンの試合結果と連動している(図表11)。試合が膠着状態下のナギ状態から、イチローのタイムリーヒットをきっかけに金メダル授与までの上昇局面に大きく分かれる。

大関貴景勝の綱取りに期待。さらに夏場所の新横綱優勝も期待。最高気温累計値から見て、桜は景気にプラスか

大相撲初場所の懸賞本数は1,817本、前年同場所比+8.4%と10場所連続で増加となった。コロナ禍で最高水準を更新し、コロナの影響がほぼなかった令和2年の初場所の1,835本に接近した。企業の業績・広告費の底堅さが感じられる数字と言えよう。

令和5年初場所は、横綱が休場している照ノ富士1人・大関が貴景勝1人という異例の番付で明治31年(1898年)春場所以来125年ぶりだったが、春場所も同じだ。

初場所3度目の優勝を果たした貴景勝は春場所で2場所連続制覇をすれば横綱昇進が待っている。15日制になって、新横綱の場所で優勝したのは、大鵬、隆の里、貴乃花、稀勢の里、照ノ富士の5人。彼らが横綱に昇進した時期は全て景気拡張局面である。貴景勝の春場所・夏場所の活躍に期待したい。

東京の桜の開花日は2月1日以降の最高気温の合計が600℃になると開花すると言われる。開花日が3月14日と過去最も早かった2020年、2021年の最高気温の累計は各々598.6℃、611.5℃であった。

開花日が3月20日であった2022年は最高気温の累計は各々626.6℃である。今年は3月1日までの最高気温の累計は、358.2℃である。過去3年の3月1日までの最高気温の累計と比べると、2年連続観測史上最速となった20年385.8℃、21年の409.9℃よりは低い数字だが、22年の311.1℃より高い。

1953年から実施されている気象庁の生物観測調査で、東京の桜の開花の開花日が、平年の3月24日より4日以上早い3月20日以前になった年は昨年までで11回あり、コロナ禍の影響が出た20年を除き、全て景気は拡張局面である(図表12)。

早く春が来ると春物が売れるし、今年は、新型コロナウイルスの第8波が概ね収束傾向にあるとみられ、お花見を自粛する人も少なくなると考えられる。厳しい冬の期間が過ぎて桜の花を愛でると明るい気分になる人々も多いだろう。(2023年3月2日現在)

出典元:三井住友DSアセットマネジメント

構成/こじへい

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。