拡大が続く日本の「名目」GDP。それに伴い、日本株は今後どのように推移していくのか。
三井住友DSアセットマネジメントはこのほど、「『名目』GDPと今後の日本株」に関するマーケットレポートを公開した。
拡大が続く日本の「名目」GDP
日本の名目GDPが拡大している。コロナ禍後の堅調な景気回復に物価の上昇が加わることで、三井住友DSアセットマネジメントでは今年度の日本の名目GDPは前年比+1.8%の成長を見込んでいる。
デフレ下では「実質」GDPがプラスでも、物価が下落することで「名目」GDPが伸び悩むことが少なくなかった。しかし足元では世界的なインフレもあり、日本の名目GDPは堅調な推移が続いている。
「名目」GDPと株価の関係
売上や利益といった企業業績は、いずれもインフレ調整前の「名目」の数字になる。このため、同じインフレ調整前の経済指標である名目GDPの推移は、株式市場の動向を見る上で示唆に富んでいるといえそうだ。
過去20年余りの名目GDPと東証株価指数(TOPIX)の推移を確認すると、金融市場の一時的な混乱などで乖離する局面も見られるが、その趨勢や転換点という意味では、おおむね連動していることが確認できる。
【今後の展開】過去最高を更新する「名目」GDPと今後の日本株
三井住友DSアセットマネジメントでは、名目GDPは23年度に前年比+2.3%、24年度は同+1.9%の成長を続け、来年度中には570兆円を超えることで過去最高を更新するものと予想している。
名目GDPの成長に後押しされる形で企業業績の拡大が続き、さらに、米国での金融引き締めが終了することで、今年の後半にかけて日本株は大きく反発する可能性がある。
三井住友DSアセットマネジメントでは、TOPIXは今年の12月末には2,300ポイント台に、日経平均でも3万2千円台まで上昇する可能性があるものと予想している。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい
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