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仏事アドバイザーが解説!お彼岸の時期にお墓参りをする手順

2023.03.12

冬の寒さも落ち着きを見せはじめ、今年もお彼岸の季節がやってきた。だが、お彼岸と聞いても「お墓掃除をしておはぎを食べる日」程度にしか認識していない人も多いのではないだろうか。

そこでメモリアルアートの大野屋は、3月18日からの「お彼岸」に向け、同社の仏事アドバイザーが、知っておきたい基本情報を公開したので詳細をお伝えしよう。

「お彼岸」の意味とお墓参りの手順

そもそも「彼岸」とは、彼方の岸、向こう岸を意味する言葉だ。迷いの多い「此岸(しがん)」(この世)である俗世間に対して、仏の理想の世界である向こう岸、つまり迷いのない悟りの世界、浄土のことをいう。

この時期に仏様の供養をすることで、彼岸の境地に到達すると考えられたことからお彼岸の行事が始まったといわれている。

お彼岸には、「春彼岸」と「秋彼岸」があり、「春彼岸」は春分の日を中日(ちゅうにち)として前後3日を合わせた7日間、「秋彼岸」は同様に秋分の日を中日とした前後3日をあわせた7日間を指す。

お盆は、地域によって7月又は8月と迎える時期が異なるが、お彼岸は春も秋も全国共通。

2023年のお彼岸
<春>彼岸入り:3月18日(土)、中日(春分の日):3月21日(火)、彼岸明け:3月24日(金)
<秋>彼岸入り:9月20日(水)、中日(秋分の日):9月23日(土)、彼岸明け:9月26日(火)

春のお彼岸は、春の訪れをご先祖様と共に喜ぶ行事だ。お彼岸を迎えるにあたっては、地域によって慣習は異なるが、いつもより丁寧にお仏壇やお墓を掃除し、お参りをする。また、お寺との付き合いがある場合には、「彼岸会」(ひがんえ)という法要に出席する。

お墓参りの手順

1.お掃除
まずはお墓の清掃をする。雑草が生えていたり、ゴミが散らばっていたりしてはいけない。
・墓石は水洗いが基本。柔らかいスポンジやタオルでやさしく洗う。
・水鉢や花立、香立てはゴミがつまりやすいので丁寧に洗う。
・墓石の彫刻部分など細かいところは、歯ブラシを使うと便利。
・洗い流したら、墓石に残った水気をタオル等で拭きとる。

2.お供え
・お菓子や果物は直接置かず、二つ折りした半紙の上に置く。
・水鉢にきれいな水を入れる。
・花立てに供花の長さを整え、線香をお供えする。

3.お参り
・自分の目線が墓石よりも低くなる場合は、しゃがんで手を合わせると良いだろう。

仏事アドバイザーが教える「お墓参り」のQ&A

・どうしても、お彼岸にお墓参りに行けない…
「限られたお彼岸の期間中にお墓参りができないこともあるでしょう。多少時期がずれても日程を調整してお参りされるか、自宅で、お仏壇に故人様の好きだったお菓子などをお供えしてご供養することをおすすめします。また、大野屋の一部店舗では、月命日やお彼岸など、あらかじめ指定した日に供花やお墓の清掃をうけたまわるサービスも行っております。」

・午前中に行かないといけないと聞いたことがあるけど…
「『仏事は後回しにしない』という意味から、お墓参りは午前中にするのがよいと言われていますが、午後に行ってはいけないという決まりはありません」

・何となく、友引や仏滅にお墓参りをするのは気が引けるのだけど…
「友引・仏滅などの六曜は、中国の古い占いのようなもので、仏教や仏事とは直接関係がありません。六曜にこだわらず、お参りなさってください」

お彼岸に“してはいけない”ことは「ない」

結婚式・引越し・車の納車まで、お彼岸に大きな行事(特にお祝いごと)をしてはいけないと考えている人が多いよう。

しかし、お彼岸とはお寺の法要に参加したりお墓参りをする時期ではあるが、「喪中」のように“身を慎まなくてはいけない時期”ではないので、お祝い・引越しなどされても特に問題はない。

ただし、住んでいる地域や親族の考えによっては、結婚式など“お祝いごと”に関する行事を避けるべきとすることもあるため、その場合は家族や親族と相談をして決めるのが良いだろう。

「“避けた方がよい”と言われていることは、昔から言われている迷信や、ご先祖を想って行われている慣習であることが多いです。必ずしも“してはいけない”ことはありませんので、お彼岸の期間には、日頃家族を見守ってくださるご先祖様を一番に想い、改めて感謝の気持ちを持つのが良いのではないでしょうか」

お彼岸のお供え物、定番やマナーについて

お彼岸のお墓参りや法要に、どんな「お供え物」を用意したらよいのか、迷ってしまう人もいるのではないでだろうか。そこで、知っておくと役に立つ、様々なお供え物について紹介しよう。

伝統的なお供え物「おはぎ、ぼたもち」

春のお彼岸には「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」をお供えする。どちらも、もち米を蒸し丸くして小豆の餡をからめたもので、実は同じものを指す。

・春彼岸=春に咲く牡丹の花にちなんで「ぼたもち」
・秋彼岸=秋に咲く萩の花にちなんで「おはぎ」。

お彼岸に「おはぎ」や「ぼたもち」をお供えするようになったのは、諸説あるが、庶民にとって砂糖はとても希少品だった時代に由来。

お彼岸のときにはご先祖様に一番いいものをお供えしたいという思いから、高価な砂糖を使い、ぼたもちやおはぎを作ってお供えしていたといわれている。

その他のお供え物

お彼岸に他家を訪問する際、お供え物を兼ねて菓子折りなどを用意する人も多いのではないだろうか。日持ちがするものや、個包装になっているもの、お彼岸用に落ち着いたデザインの包装のものなどを用意すると良いだろう。

果物
お彼岸には、かごに盛られた果物を店頭でみかけることがおおくなる。故人との「縁」と「円」をかけて、丸い果物をお供えものとして重宝されている。

落雁(らくがん)
お彼岸に限らず、お盆などご先祖を供養する際によく選ばれるお菓子のひとつ。形も様々で色とりどりに色付けされた穀物粉でつくられた干菓子。

関連情報:https://www.ohnoya.co.jp/faq/ohigan/

構成/Ara

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