DIME MAGAZINE
3月1日、2024年卒の採用活動が解禁された。
コロナ禍の真っただ中に大学へ入学した24年卒の大学生たちは、行動制限せざるを得ない期間も長く、それゆえ、サークルやアルバイト、ボランティア、留学など「ガクチカ（学生時代に力を入れたこと）」の機会を得にくかったと考えられる。
そんな特殊な学生生活を送った24年卒の採用活動あたるうえで、人事担当者は面接でどんなことを重視しようと考えているのだろうか？
学情はこのほど、企業・団体の人事担当者を対象に「面接」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
5社に1社は、2024年卒の採用において「面接で質問する内容」「評価ポイント」の変更を予定
2024年卒の採用において、「面接で質問する内容」「評価ポイント」の変更を予定していると回答した企業が20.0％に上った。5社に1社は、質問内容や評価ポイントの変更を予定していることがわかる。
「コロナ禍で学生生活を送ってきたことを踏まえて、質問したい」「学生の価値観を知れる質問をしたい」といった声の他、「他社がどのような質問をしているか情報収集し、自社の面接にも活かしていきたい」「学生から選ばれる企業になるために、どのような面接が効果的かという観点からも質問内容を検討したい」などの声が寄せられた。
面接で重視することは「コミュニケーション能力」が最多。次いで、「協調性」「ストレス耐性」が続く
面接において重視することは「コミュニケーション能力」が85.7％で最多。以下、「協調性」が60.0％、「ストレス耐性」が55.7％、「論理的思考力」が38.6％と続いた。
学生が「面接において、アピールしたい」と思っていることは、「協調性」が群を抜いて回答を集め、次いで「コミュニケーション能力」「論理的思考力」という結果となっており、企業が重視することと、学生がアピールしたいことは完全には一致していないことがわかる。
面接で質問を予定している項目は「志望理由」が最多。次いで「学生時代に力を入れたこと」が続く
面接において、質問を予定している項目は「志望理由」が72.9％で最多。以下、「学生時代に力を入れたこと」が60.0％、「どのような社会人になりたいか」が47.1％と続いた。その他では、「入社後目指すキャリア」「大学・学部を選択した理由」「モチベーショングラフを用いて、経験を通じて感じたことや、意識決定における判断基準を聞く予定」などが挙げられた。
＜調査概要＞
・調査期間：2023年2月9日
・調査対象：企業・団体の人事担当者
・有効回答数：70件
・調査方法：Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0％にならない場合ある。
出典元：株式会社学情
構成／こじへい
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