政府はこれまで2類相当としてきたコロナを5月8日に5類へ移行し、マスクの着用基準は3月13日から「個人判断」とすると発表した。日本でコロナウイルスの感染が確認されてから早3年余り。すっかりマスクが外出時の必携品となっているが、3月に個人判断となった後、人々のマスクの着用意識にどのような影響が出るのだろうか?
ライボはこのほど、社会人男女561名を対象に「コロナ5類の意識調査」を実施し、その結果を発表した。
コロナ5類移行の注目度
コロナ5類移行の注目度について、「とても注目している」が17.6%、「注目している」が29.4%、「どちらかといえば注目している」が31.9%となり、合算した78.9%が大なり小なり注目していることがわかった。
注目していると回答した443人にその理由を尋ねたところ、「マスク着用の基準」が65.5%で最多となり、次いで「医療費の負担」が53.3%、「ワクチンの接種費用の負担」が44.5%となった。
現在のマスク着用状況
現在のマスク着用状況は、「状況に関係なく無条件で着用」が55.6%で最多となり、以下、「状況に応じて着用」が43.5%、「状況に関係なく着用していない」が0.9%となった。
現在着用していると回答した556人にその理由を聞くと、「習慣化している」が63.5%で最多となり、以下、「コロナ感染対策」が50.5%、「マナーとして着用している」が44.4%と続いた。
”個人判断”後のマスク着用について
3月13日からマスク着用基準が個人判断となるタイミングでの着用意識について尋ねると、「状況に応じて着用」が66.7%で最多となり、次いで「状況に関係なく無条件で着用」が27.8%、「状況に関係なく着用しない」が5.5%となった。
また着用すると回答した530人にその理由を聞くと、「コロナ感染対策」が53.4%で最多となり、次いで「習慣化している」が50.2%、「コロナ以外の感染対策」が39.2%となった。
”個人判断”後の脱マスク賛否について
3月13日からマスク着用基準が個人判断となるタイミングでの脱マスク(マスク非着用)の賛否を聞くと、「とても賛成」が17.5%、「賛成」が19.4%、「どちらかといえば賛成」が28.7%となり、合算した65.6%が大なり小なり賛成していることがわかった。
賛成と回答した人の割合を年代別にみると、「20代」が69.7%で最多になり、次いで「30代」が69.6%、「40代」が59.1%、「50代」が55.6%となり、年代が下がるにつれ賛成している人が多い傾向となった。
脱マスクのタイミングと着用場面
今後脱マスク(マスク非着用)のタイミングを聞くと、「マスクは着用し続ける」が35.1%で最多となり、次いで「コロナ感染者が収束するまで」が33.0%、「特効薬ができるまで」が15.3%となった。またマスクを着用する場面を聞くと、「電車内」が89.9%で最多となり、次いで「買い物中の店内」が86.5%、「職場(オフィス内)」が84.4%という結果に。
コロナ5類移行後の日常と意識
コロナ5類移行後にコロナ前の日常が戻ると思うかを聞くと、「戻らないと思う」が80.4%で大多数を占める結果になった。また5類移行後にコロナ感染対策やワクチン摂取意欲、さらにマスク着用などの意識を聞くと、「意識がとても低くなると思う」が15.3%、「意識が低くなると思う」が31.4%、「意識が少し低くなると思う」が46.5%となり、合算した93.2%がコロナ対策への意識が低くなると考えていることがわかった。
<調査概要>
調査対象者 :全国 / 男女 / 20~50代
調査条件 :1年以内~10年以上勤務している社会人
20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間 :2023年2月1日~2月6日
有効回答数 :561人
調査方法 :インターネット調査
出典元:ライボ
構成/こじへい