米Notion Labsは、コラボレーションソフトウェア「Notion」のワークスペース上で利用できるAIサービス「Notion AI」を正式リリースしたと発表した。
Notionは、ドキュメントの作成・共有、プロジェクトの管理、ナレッジの整理などを1カ所で実現できるコネクテッドワークスペース。
Notion AIは、Notionのワークスペース上で利用できるAIサービスで、これまでNotion上で蓄積してきたナレッジや情報をそのまま活かせるため、AIの価値を最大限に引き出すことができるという。
Notion AIで何ができる?
日本語を含むNotionが対応する全ての言語で活用でき、ワークスペース上でスペースもしくはスラッシュコマンドを入力するか、編集したい文章を範囲選択することですぐにアクセスすることが可能。主な機能、活用方法は以下のとおりとなる。
■情報の整理・要約作成:ページ全体や範囲選択した文章の情報を整理したり、会議の議事録やプロジェクト概要の要約を作成・翻訳することができる。
■文章作成の効率化:範囲選択した文章について、文章の改善、スペルや文章の修正、文章量の調整、トーンの変更などができる。
■新しいアイデアのヒントを得る:アイデアのブレインストーミングをサポートしたり、メリット・デメリットのリスト化、ブログ、プレスリリース、会議のアジェンダなどさまざまなトピックスに対してドラフトを作成する。
Notionによると、2022年11月に招待制でNotion AIのプライベートアルファ版をリリースしてから、ウェイトリストに登録した約200万人のうち、およそ100万人が利用したとのこと。
Notionでは、正式リリースに向け、プライベートアルファ版でNotion AIが実際にどのように活用されたのかを分析。
当初、ブログ、プレスリリース、メールなど文章の新規作成での活用が多いと予想していたが、実際は新規作成での活用はわずかに留まり、作成した文章を編集するための用途が多数を占めたという。
こうした活用実態を踏まえてNotion AIの設計が全面的に見直され、フォローアップのプロンプトを何度も表示する、より対話形式に近いUIにするなどのアップデートが加わり、正式版のリリースにいたったという。
Notion AIの料金プランは1人月額US$10。なお、ワークスペースのメンバー1人につき20回までNotion AIの機能を無料で試すことができるとのことだ。
関連情報
https://www.notion.so/ja-jp
構成/立原尚子