転職を考えている一番の理由、3位年収が低い、2位スキルが身につかない、1位は？

昨年度の岸田首相の所信表明演説で言及され、注目度が増している「リスキリング」と、デジタル分野の学び直しや人材の流動が求められている「DX」。

これらの言葉を、就職活動中のZ世代の何割程度が知っているのだろうか？

UZUZはこのほど、既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女540名（既卒者：117名、第二新卒：423名）を対象に、「Z世代の『転職』『リスキリング』に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。

約7割が「リスキリング」という言葉を「聞いたことがない」と回答

就活中のZ世代に「リスキリングという言葉を聞いたことがあるか」と質問したところ、69.3%が「聞いたことがない」と回答した。「意味まで理解している」との回答は14.6%にとどまった。

就活中のZ世代「DXという言葉を聞いたことがあるか」と質問したところ、「聞いたことがあり、意味も理解している」との回答が27.2%、「聞いたことはあるが、意味は分からない」との回答が31.5%となり、約6割が「DX」という言葉を聞いたことがあるとわかった。

就活中のZ世代に「就職・転職活動をしていて、これはおかしいと感じることはあるか」と質問したところ、およそ2人に1人が「ある」と回答。

おかしいと感じる理由としては、「新卒で就職をしないと（既卒になると）不利になる」との回答が20.6%と最も多く、以下、「全員同じ見た目（黒髪やリクルートスーツなど）」（19.0%）、「独特なマナーが多い（ノックの回数や座らずに待つなど）」（15.0%）、「手書きの履歴書を求められる」（7.9%）と続いた。

「現在の就職活動の状況」について尋ねると、「苦労している」と回答したのは第二新卒のうち在職者と既卒が約3割ずつ。第二新卒のうち離職者では、その倍の6割にのぼった。

在職中の第二新卒に「残業の状況」を尋ねたところ、「20時間以下/月(0～1時間/日)」が34.0%で最も多く、次いで「基本的に残業はない」（29.6%）という結果になった。

在職中の第二新卒に「現在転職を考えている一番の理由」について尋ねたところ、「将来の目指す方向に近づくため」（20.2%）との回答が最多に。以下、「スキルが身につかない環境のため」（17.0%）、「年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)」（16.2%）、「しっかりとした教育体制のある会社で働くため」（7.9%）と続いた。

「次の就職で一番希望する条件」について尋ねると、「土日休み」が最多となり、次点の「金銭面の条件が良い」とは二倍以上の差があった。

＜調査概要＞
調査の方法：キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象：既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数：540名（既卒者：117名、第二新卒：423名）
調査実施日：2023年12月9日～2023年1月17日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義している。
※各回答結果の割合（％）は、端数処理の関係上、合計が100％にならない場合がある。

出典元：株式会社UZUZ

構成／こじへい