日本航空とアクティアは、高精度センサー技術やクラウド基盤などを活用した「サウナ室リアルタイム人数カウントシステム」を共同で開発し、サウナ室内の混雑状況やビッグデータをリアルタイムで温浴施設の事業者やサウナ利用者に提供する新サービス「TOKYO SAUNIST」を開始すると発表した。
サウナ室前に設置した3D-LiDARセンサで高精度に人を検知
「TOKYO SAUNIST」は、リアルタイムでサウナ室内の混雑状況を可視化し、サウナ利用者および施設管理者向けにアプリケーションを提供するクラウド型のサービス。サウナ室前に設置した3D-LiDARセンサで高精度に人を検知し、クラウドにデータを集約。そのデータを用いることで、リアルタイムでサウナ室内の混雑状況を可視化することが可能となる。
提供サービスは、サウナ室前や露天スペースなどに設置する「TOKYO SAUNISTリアルタイムモニター」、ユーザ向けアプリ「TOKYO SAUNISTアプリ」、施設管理者向けWebアプリケーションサービス「TOKYO SAUNISTダッシュボード」の3種類を用意。2023年4月頃より順次提供を開始する。
「TOKYO SAUNISTリアルタイムモニター」は、リアルタイムかつ1人単位でのサウナ室内の利用状況を表示。これにより、サウナ利用者はサウナ室の外から空席があるかどうかを確認することができ、「中に入って満室だった」という状況を未然に防ぐことができるうえ、露天スペースなどにも設置することで、サウナ室にいくタイミングを調整することが可能となる。
「TOKYO SAUNISTアプリ」は23年秋頃から提供開始
「TOKYO SAUNISTアプリ」は、23年秋頃より提供を開始する予定。自宅・職場・街中、どこにいてもスマホからサウナ室の混雑状況をリアルタイムでチェックすることができ、空いている施設を選んだり、サウナ施設に向かう時間帯を調整したりすることが可能になる。また、位置情報と連動した自動サウナ利用記録機能なども提供する予定だ。
「TOKYO SAUNISTダッシュボード」は、TOKYO SAUNISTを導入している温浴施設の管理者向けに提供するWebアプリケーションサービスで、リアルタイムの利用人数を確認できることはもちろん、日単位・週単位での簡易集計機能や過去のデータ参照、CSVファイルでのローデータのダウンロードなど、きめ細かい分析が可能になる。そのほか、イベント登録機能やクーポン発行機能、ユーザ向け知機能などのサービスや機能も順次追加していくという。
なお、JALとアクティアでは、本サービスローンチを皮切りに、順次課題を抱える温浴施設への導入を推し進めるとともに、並行して各種サービスの追加開発・改良を行ない、温浴施設の事業者やサウナ利用者の方々に“こういうのが欲しかった”というサービスを展開していくとのこと。
また、将来的な展望としては、すでに展開している「JALサ旅」とのサービス連携やJALグループが推し進める様々な事業や取り組みとの連携などを実現し、事業領域横断でのシナジーを創出していくとしている。
関連情報
https://www.tokyo-saunist.com/
https://www.jal.com/ja/
https://www.aqtia.co.jp/
構成/立原尚子