■連載/綿谷さちこのクレカの強化書
Zホールディングスは2023年2月17日、「ZフィナンシャルとPayPayブランド金融事業」に関する説明会で、グループの全体戦略について説明した。
圧倒的なユーザー基盤を持つ強み
説明会に登壇したZフィナンシャル 執行役員経営企画部長の小笠原真吾氏は、「Zホールディングスの全体戦略として、大きく2つのポイントがある」と言う。
Zフィナンシャル 執行役員経営企画部長でZホールディングス 事業責任者室の小笠原真吾氏。
その1つが、『LINE』、『Yahoo! JAPAN』、『PayPay』という、それぞれが大きなユーザー基盤を持つ3つのサービスが揃っていること。グループ内でID連携したり、ポイント統合をするなどして、それぞれのユーザー基盤をさらに強固なものにしている。
このユーザー基盤を活かして展開されているのが、To C / To B向けの戦略だ。Zホールディングスは昨年12月に、これら3つのサービスの強みを活かしたメーカー向け販促サービスを、今春から開始することを発表した。『PayPay』の金融事業各社の戦略も、このグループ経済圏を基に展開される。
Zホールディングスの全体戦略。
Zホールディングスグループにおける『PayPay』の金融事業各社の位置付けは次の図の通り。その中でZフィナンシャルの役割は、Zフィナンシャルを含めたグループ会社のPayPay、PayPay証券を横串で連携し、傘下のPayPay銀行、PayPay保険、PayPay投信のガバナンス機能を担うことだ。