DIME MAGAZINE
業種別テレワーク実施率ランキング
2022 パーソル総合研究所「第七回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する調査」より編集部作成
様々な業種がテレワークを継続中
テレワークはどんな業種で実施されているのか。パーソル総合研究所の調査をもとにトップ5をまとめた。1位は情報サービスや放送などの「情報通信業」。職種ではWebクリエイティブ職が1位。都道府県別の実施率は、東京都が1位、神奈川県が2位と首都圏が高い。
2022年、東京都産業労働局。都内企業（従業員30人以上）に調査。
テレワーク実施率は都道府県別だと東京都が最も高い。では東京都の実情とは？ 東京都調べでは、2022年10月の都内企業（従業員30人以上）のテレワーク実施率は54.1％で、9月の調査に比べ2.2ポイント増加。実施する社員の割合は全体の約43％だった。また、テレワークの実施日数では、週3日以上の人が約45％を占め、そのうち週5日の人は21.8％だった。
幸福度が上がった理由ランキング
2021年 パソナ調べ『第2回 コロナ後の働き方に関する調査』より編集部作成
テレワークで幸福になるのは時間を有効活用できるから！
パソナが20～60代の男女約1100名に調査したところ、在宅勤務によって幸福度が上がったと思う人は約46％、下がったと思う人は約9%だった。幸福度が上がった理由のトップは「通勤ストレスが軽減されたから」。男女別でみると異性より高い傾向にあった回答は、男性で「家族との時間が増えたから」、女性で「家事・育児・介護との両立がしやすいから」だった。
厚生労働省 2022年版「過労死等防止対策白書」
テレワークに関する興味深いデータを紹介したい。厚労省の調査では、週に1度もテレワークをしない人より、週に2～3日する人のほうが幸福度が高いと感じていることが判明。また、テレワークの頻度が高い人ほど睡眠時間が長いこともわかった。
テレワークの課題ランキング
2022 ペーパーロジック「テレワークの課題」に関する定点調査より編集部作成
幸福を感じる一方、テレワークには課題も……
テレワークをしている東京在住の会社員106名にテレワークの課題について調査。その結果、「社内の動きが把握しづらい」という声が最も多く、「上司とのコミュニケーションが取りにくい」が続いた。ランキング以外にも「出社時に仕事が溜まりやすい」という意見もあがった。
DIMEはこう読む
テレワークにより通勤や移動に費やしていた時間を、睡眠や趣味の時間に充てられるように。これにより人々の幸福感がアップ。こうした時間への意識の高まりが、最近のトレンドである「タイパ」（タイムパフォーマンス）につながっているのでは。同じ時間でいかにインプットやメリットを増やすかという時間効率重視の傾向はさらに高まりそう。
取材・文／編集部
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