不動産投資は儲かる？投資物件を高値で売却できた人の傾向と対策

2023.02.23

岸田政権が「貯蓄から投資へ」とのスローガンを掲げている今、投資に関心を持っている人は多いことだろう。中には「不動産投資」を考えている人もいるかもしれないが、実際のところ、不動産投資はどれくらい儲かるのだろうか？

全国不動産売却安心取引協会はこのほど、世帯年収が500万円の30歳以上70歳未満の男性全国3,989人を対象に「不動産投資（投資物件）」に関する実態調査を実施。その結果を発表した。

4人に1人が投資物件の所有経験あり

「投資物件を所有しているか？」と尋ねたところ、「現在、1物件所有している」（17.1%）、「現在、複数所有している」（5.7%）、「過去に1物件所有していた」（1.8%）、「過去に複数所有していた」（1.1%）となり、4人に1人（25.7%）の割合で投資物件の所有経験があることがわかった。

投資物件の所有経験がある1,025人に「投資物件を売却したことはあるか？その物件の売却価格はどうだったか？」と尋ねた。「売却しとことはない」（64.3%）が最多となり、以下「高値で売却できた」（16.8％）、「購入時とほぼ同額で売却できた」（13.0%）、「売却損が生じた」（9.5%）、「売却益よりも残債が多かった」（2.4%）となった。

高値で売却できたのは「都心の新築1棟マンション」

売却経験がある427人に「売却した投資物件の種類」を尋ねた。高値で売却できた172人の1位は「都心の新築1棟マンション」、購入時とほぼ同額で売却できた133人と、売却損が生じた97人は「地方の中古戸建」、残債が残った25人は「都心の新築1棟アパート」だった。また、「地方の中古戸建」は、高値で売却できた人の2位にもランクインした。

続いて、「売却した投資物件の所在地」を尋ねた。高値で売却できた人、購入時とほぼ同額で売却できた人、残債が多かった人の1位は「東京都都心3区（千代田区／中央区／港区）」、売却損が生じた人は「大阪府」だった。

売却損が生じた人と残債が多かった人の同率2位には「東京都城北（文京区／豊島区／北区／板橋区／練馬区）」「東京都城南（渋谷区／品川区／目黒区／大田区／世田谷区）」している中、高値で売却できた人の2位に「北海道」が、購入時とほぼ同額で売却できた人の3位に「東北地方」がランクインしており、北日本地域が目立った。