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三井不動産が宇宙産業参入を促進するオープンプラットフォームを立ち上げた理由

2023.02.20

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

業界の枠を超えたプレイヤーが日本橋に集う2か所目の宇宙ビジネス拠点もオープン

三井不動産は2016年に設立したライフサイエンス領域のオープンイノベーションを促進 する「ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)」に続き、宇宙関連産業を産官学連携で活性化させるオープンプラットフォーム「クロスユー」を昨年9月に設立。今年4月1日から活動開始するにあたり、会員募集をスタートした。

クロスユーは、JAXAと宇宙産業促進の活動に関する連携協定を2022年12月に締結。アカデミア、大企業、スタートアップ、関連団体などから構成される人材がサポーターとなり、新たなネットワーク形成やイベント、プログラムの企画立案、会員企業へのアドバイス等のサポートを行うことで、多様な業界のプレイヤーが参画しやすいオープンプラットフォー ムを形成する。

「三井不動産は街づくりを通じて、社会課題の解決を行うことを最大のテーマにしています。社会課題の解決に挑んでいる産業、企業をプラットフォーマーとしてサポートしたいという思いでLINK-Jに続きクロスユーもスタートしました。

宇宙産業は世界的に成長が予測される市場であり、衛星データを活用した災害リスクの把握など、宇宙空間の活用は地球上の社会課題解決につながる可能性のある産業領域であり、伸びしろがある分野です。

東急百貨店日本橋店が1999年に閉店するなど、日本橋が停滞した時期がありましたが、三井不動産では『日本橋再生計画』で産業創造に取り組み、コレドをはじめさまざまな施設が誕生、様々な用途が交わるミクストユースの街になりました。

日本橋には古いものと最先端のものがあり双方を融合させていくことが我々の課題だと思っています。日本橋に宇宙産業促進の拠点を作る理由も、江戸時代から五街道の起点であった日本橋から六つ目の街道を宇宙につなげたいという想いがあるからです。宇宙には夢が無限にあり、それを日本橋から発信したいと考えています」(三井不動産 取締役 専務執行役員/クロスユー 専務理事 植田俊氏)

日本橋三井タワー 7 階に2020年 12月にオープンした「X-NIHONBASHI TOWER」は日本橋における2番目の宇宙ビジネス拠点。カンファレンス&コワーキングスペースにはスクリーンが3面あり、100名程度の中規模なセミナー、スタートアップ企業の発表会に使用されている。コワーキングスペースは業種の垣根を超えた宇宙プレイヤーが集う拠点として機能している。

JAXAや宇宙スタートアップがオフィスを構え、民間事業者とJAXAの間で宇宙関連事業の創出を目指す研究開発プログラム「J-SPARC」や、6つの大学が共同で設立した宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合(SSIL:Space Service Innovation Laboratory)のオフィスもある。オンライン配信設備を備えたスタジオも併設。

入居しているオフィスの中に宇宙ベンチャーのispace(アイスペース)がある。同社は月面着陸機を昨年12月にスペースX で打ち上げ、現在月に向かう途上にある。Landerで着陸し、セカンドミッションで月面探査車を使って地形などを探査、月での資源開発や物資輸送など経済活動の可能性を調査する。

カンファレンスルームには5分の1サイズのLander、1分の1サイズの月面探査車の模型を展示。「月着陸機の管制室も7階のフロアにあります。新しく設立したクロスユーでも会員による宇宙産業エコシステムを活性化し、スタートアップをはじめとした若い力が日本橋に集結していくことを期待しています」(植田氏)

2023年 4月に日本橋アイティビルの3、4階にオープンする新拠点が「X-NIHONBASHI BASE」。

会員間のコミュニケーションを促進するコワーキング&イベントスペースや、カジュアルな雰囲気のバーラウンジがある。2~14 名に対応する複数の会議室、個室ブース、シェアルーム等、ビジネスファシリティを備える。 クロスユーの事務局も本施設内に構え、会員企業に対する各種サポートを提供する。

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