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マイクロソフトVSグーグル、AIチャットボット対決の行方

2023.02.17

テクノロジーの進化によって私たちの生活は一昔前とは信じられないほど便利になりましたが、そこにはビックテックと呼ばれる米国ハイテク企業の進化が欠かせません。

初代iPhoneの登場は2007年であり、わずか15,6年の歴史しかないにも関わらず、私たちの生活を劇的に変えています。

もはやスマホがない生活を想像することの方が難しいのではないでしょうか。

しかしテクノロジーの進化は今後も止まることがなく、業界をガラリと変えてしまうほどの大きなゲームチェンジャーとして注目されるのが「AIチャットボット」です。

そこで今回の米国企業VSシリーズは、AI(人工知能)というフィールドで激しい競争を続けているマイクロソフトとグーグルの攻防とAIによって想定される未来予想について解説していきます。

検索サービスはAIチャットボットの時代に突入する

2022年、AIの世界に激震が走った大きな出来事がありました。

それはグーグルがAIの開発を進めているラムダ(LaMDA)が「知性を獲得した」とグーグルの技術者ブレイク・レイモン氏(発言後に解雇される)が主張したことが発端です。

もちろんAIには人間のような知性はありませんが、人間を遥かに超えた情報処理能力を持っており、あたかも人間のように感じられることは事実です。現段階でも既に高度な会話を人間と出来るレベルまで進化を遂げています。つまりAIは人間のような知性があるように振る舞うことが可能であることを意味します。

また人間では見つけることが出来ない事象についてもAIは解析してくれるため、今後あらゆる産業でAIは広まっていくはずです。

こうした大きな流れのなかで新たな検索サービスとして注目されているのが、AIを活用したチャットボットなのです。

マイクロソフトとグーグル

GAFAMのなかで特にAIチャットボットに力を入れているのがマイクロソフトとグーグルです。

マイクロソフトにとって「検索ビジネス」で勝つことは悲願であり、本気でグーグルからシェアを奪うことを狙っています。実際、2月7日にマイクロソフトは検索業界2位の自社検索エンジン「Bing」に高精度な会話型AI「ChatGPT」を組み込んだことを発表しました。

そこでCEOサティア・ナデラは「このテクノロジーはほぼ全てのソフトウェアカテゴリーを再形成する」と発言しており、これはグーグルが独占する検索ビジネス市場でもマイクロソフトがトップになろうとする野心的な挑戦ともいえるでしょう。

一方のグーグルもAIを活用したチャットボットの開発を進めていますが、会話型AI「Bard」が不正確な回答を作成したことで、検索サービスの分野でマイクロソフトに遅れることが懸念され、2月8日の米国株式市場においてグーグルの親会社アルファベットの株価が終値−7.7%と急落しました。

特にグーグルはAI技術による音声サービスである「Googleアシスタント」など、自然言語処理技術に強みがあると認識されていたため、今回の出来事は大きな痛手となる可能性もあるでしょう。

とはいえ、AI技術の進化の過程で今後も新たな問題が両社に少なからず起こる可能性が想定されるため、こうした問題が発生したあとにどんなプロセスで対応していくのか、フィードバックしながらユーザーにとって最高のUI/UXを提供できるのか、ここが問われていくのではないでしょうか。少なくとも今後数年間は両社の動向に大きな注目が集まるはずです。

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