スマホで何でもできる今の時代。この小さな端末に、あらゆる個人情報が集約されているといっても過言ではない。そんな大切な情報をサイバー攻撃から守るためにも、何らかの対策を講じる必要があるわけだが、シニア世代はどのくらいスマホのセキュリティ対策を行っているのだろうか?
NTTドコモ モバイル社会研究所はこのほど、関東1都6県・60~79歳の男女709名を対象に「スマホのセキュリティ対策」に関する実態調査を実施。その結果をグラフにまとめて発表した。
60代の約半数、70代の6割以上がセキュリティ対策は不十分と認識
2023年1月13日のレポートでシニアのスマホでのセキュリティ対策実施状況について報告したが、今回はセキュリティ対策に対し本人がどの程度十分と感じているか調査した結果が図1となる。60代の約半数、70代の6割以上がセキュリティ対策は不十分と認識している。これは他の年代と比較しても多い傾向だ(図2)。
不十分な理由 シニア層実施方法が分からないが多い傾向
次にセキュリティ対策が十分でないと認識している人に理由を聞いた。その結果「何をすれば十分か分からない」が最も多く、ついて「不審なメールが届く」「実施方法が分からない」「面倒」と続いた。 他の年代と比較すると「実施方法が分からない」が多い傾向だ(図4)。
図4. セキュリティ対策が不十分な理由(年代別) ※スマホ所有者
<調査概要>
調査方法:訪問留置調査
調査対象:関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数:709
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期:2022年1月
出典元:モバイル社会研究所
構成/こじへい