時代が変われば恋愛の形も変わる。AIの高度化・社会実装が進む今、AIを恋愛に活用している人はどのくらいいるのだろうか?
マカフィーはこのほど、AIとインターネットが恋愛や人間関係をどのように変化させているかを明らかにするため、世界9か国の5,000人を対象に「現代の恋愛に関する調査」を実施。
その回答結果に関しては主に以下のことが判明した。
・69%の成人が、AIツール「ChatGPT」が書いたラブレターと人間が書いたラブレターの違いを判別できなかった。
・全成人の31%(男性36%、女性26%)が、デートアプリのプロフィール作成にAIを利用予定、またはすでに利用中。
・成人の半数(51%)が自分または知り合いがなりすまし詐欺に遭った経験あり。AIがオンライン・デートの世界に活用されることで、恋愛詐欺に対する新たな懸念が生まれている現状が明らかに。
AIの発展によって人間と機械による文章の判別が困難に
成人の3分の2(69%)は、AIが書いたラブレターと人間が書いたラブレターの違いを見分けることができないと判明した。また日本では、53%の成人が、AIが書いたラブレターと人間が書いたラブレターの違いを見分けることができないと回答した。
世界では調査対象の男性の30%(全成人の26%)が機械を使ってラブレターを書くと回答したが、日本では、男女合わせて7%の成人がAIを使ってラブレターを書くと回答した。
AIをゴーストライターとして使う理由として最も多かったのは、「自信を持てるから」(27%)だった。以下、「時間がない」(21%)、「インスピレーションがない」(同じく21%)と続き、 10%の人は「ただ早くて簡単だから」「バレないと思うから」と答えた。
ネット上で真実の愛を見つけようとする際は、サイバー詐欺に注意
個人情報の共有をオンラインで求められたことがあると答えた成人の57%のうち、16%は生年月日を、9%はパスワードの開示を、20%は親密な写真やビデオの共有を求められたことがあると判明した。また、55%が現金の授受を要求され、そのうちの20%は1万ドル以上の金額を要求されていた。
日本では、自分または知り合いがなりすまし詐欺に遭った経験があると回答した人は14%。バレンタインデーの習慣が海外と異なるが、オンラインでの出会いを求める人が増える時期への警戒は必要と考えられる。
<調査手法について>
本調査は、2023年1月27日~2月1日に、18歳以上の方を対象にMSI-ACIが電子メールでオンラインアンケートを実施したもの。世界9カ国(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、インド、日本、ブラジル、メキシコ)の合計5,109人が回答した。
出典元:マカフィー株式会社
構成/こじへい