アユートは、ハイレゾオーディオブランド「Astell&Kern (アステルアンドケルン)」から、高性能アンプとデジタルオーディオ機能を一体化したオールインワンのキャリアブルヘッドホンアンプの最新モデル「ACRO CA1000T」を2月18日に発売する。価格は369,980円。
PCM 768KHz/32bitやDSD 512(22.4MHz/1bit)のネイティブ再生に対応
「ACRO CA1000T」は、内蔵バッテリーからの独立駆動が可能なキャリアブルヘッドホンアンプだ。DAC部にESS Technology社の最新フラッグシップ8ch DACであり、ステレオハードウェアMQAレンダラーを内蔵した「ES9039MPRO」をデュアルDAC構成で搭載している点が特徴。
PCM 768KHz/32bit、DSD 512(22.4MHz/1bit)までのネイティブ再生やMQA 16Xフルデコーダーに対応するほか、光デジタルでのMQA音源の入出力も可能だ。
また、高感度イヤホンから駆動の難しいヘッドホンまで幅広くドライブできる4段階のゲイン調整を搭載しており、最大15Vrmsの超高出力を実現。
さらに、デュアルトライオード真空管「KORG Nutube」を2基使用したデュアルTubeによるフルバランス回路と、OP-AMPモード、TUBE-AMPモード、その両方を使用したHYBRID-AMPモードを選択できる次世代のアンプテクノロジー「トリプルアンプシステム」も搭載する。
衝撃や振動で発生するマイクロフォニックノイズを最小限に抑えるための特殊な設計を採用
加えて、外部からの衝撃や振動で発生するマイクロフォニックノイズを最小限に抑えるための特殊な設計を採用。真空管の両側を柔軟なシリコンカバーで固定し、衝撃を最小限に抑えるとともに、磁力でプリント基板と物理的に分離することで、真空管動作時の安定性とアイソレーションを高めた。
そのほか、片方のチャンネルのオリジナル信号の一部をミックスし、その信号を時間差で反対側のチャンネルに送り、音像を中央に定位させる機能であるクロスフィード機能も搭載。これによりスピーカーで聴くような自然なサウンドを可能にする。
多彩な入出力オプションを備えているのも特徴で、ヘッドホン出力は3.5mm、6.35mmアンバランス、2.5mm、4.4mmバランス出力端子、ライン出力はRCA、Mini XLR(3pin/ステレオ)のバランスラインアウトを搭載。そのほか、4.4mm5極バランス入力なども備える。
ワイヤレス接続は、Bluetooth 5.0と2.4/5GのデュアルバンドWi-Fiに対応。Bluetoothレシーバーとして使用可能なBT Sink機能も搭載し、BluetoothコーデックはSBCやAACのほか、高音質なaptX HDやLDACにも対応する。
内蔵ストレージ容量は256GBで、microSDスロット(最大ITB)も搭載。ディスプレイはチルト式の4.1型タッチスクリーンを採用。充電時間は約5時間、再生時間は約11時間。本体サイズは約幅104.9×高さ45×D奥行き155.8mm、質量は約980g。USB Type-Cケーブルと画面保護シートを付属する。
製品情報
https://www.iriver.jp/products/product_234.php
構成/立原尚子