プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro(ハイプロ)」を運営するパーソルキャリアでは、副業人材を活用している企業の担当者または決裁者400名を対象に「副業人材活用の実態と2023年のマーケット予測」に関する調査を実施。結果をグラフにまとめて公開した。
副業人材活用に現場部門が積極的に関与していたことが判明
まず、人事部を除く副業人材活用部門の担当者および決裁者に「人事部に頼らず、自身で副業人材の募集活動を行ったことがあるか」と質問したところ、63.3%の人が「ある」と回答(【図1】参照)。
副業人材の募集活動において、多くの企業が現場部門(非人事部門)に決裁権を委ねていること、そして、現場部門が積極的に募集活動に関与していることがわかった。
また、副業人材活用における決裁者に、副業人材活用の満足度について聞いたところ、72.9%が「満足」と回答。副業人材活用への満足度が非常に高いことも判明した(【図2】参照)。
副業人材活用のメリットは「即戦力」の確保
次に、副業人材活用を行う企業の担当者または決裁者全員に、中途採用・派遣・コンサル活用などと比較した際の副業人材活用のメリットを質問すると、「期待する成果を得ることができる(66.3%)」、「スキル・専門性を得ることができる(64.0%)」、「人手不足を解消できる(62.5%)」が上位に挙がり、「即戦力」を期待できることが副業人材活用を選ぶ大きな理由になっていることが推察できる(【図3】参照)。
副業人材が活躍できると思うポジション・職種TOP3
「副業人材が活躍できると思うポジションや職種」を聞いたところ、「商品/サービス企画(27.8%)」が最も多く、次いで「営業/販路拡大(27.3%)」「マーケティング/PR(24.5%)」となり、売上を拡大するポジションで副業人材の活躍が期待されていることがわかった(【図4参照】)。
決裁者の約半数が「2023年の副業活用をさらに強化したい」
副業人材活用における決裁者に、2023年の副業人材活用意向について聞いたところ、約半数が「さらに強化したい」と回答した(【図5参照】)。これは、前述のとおり、副業人材が持つスキルや専門性、生み出す成果にメリットを感じた結果だと言えるだろう。
また、今回の結果から、2023年の副業マーケットはますます拡大することが予想される。
構成/清水眞希