F1.4の大口径で画質、サイズ、AF速度を追求したシグマのフルサイズミラーレス用標準レンズ「SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art」

2023.02.11

デジタルカメラや交換レンズを手がけるシグマは、フルサイズ対応・ミラーレス専用大口径標準レンズ、SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Artを発表した。発売日は2023年2月23日、希望小売価格（税込）は152,900円。主な特徴は次のとおり。

「Art F1.4」基準、妥協のない光学性能

最新の光学設計技術のもとに構成された11群14枚のレンズには、非球面レンズ3枚、SLDガラス1枚を最適に配置。カメラ側の機能で補正できない非点収差や像面湾曲などの諸収差を効果的に抑制している。

（C）Maike Wittreck

F1.4の大口径ながら画面周辺部の結像性能を追い込み、サジタルコマフレアを限りなく抑制しているため、シビアな点光源の描写を要求される星景・夜景撮影においても開放から十分に耐えられるだけの高い性能を発揮。

画面全域で精細かつ色にじみのないクリアな画質に加え、F1.4ならではの大きく自然なボケの美しさを存分に活かした撮影が可能だ。

50mm F1.4 DG DN | Artでは、フルフレームミラーレス専用設計のArtラインとしては初めてリニアモーター「HLA（High-response Linear Actuator）」を採用。

またフォーカスレンズを両面非球面レンズ1枚にすることで、大口径ながら高速・静粛なフォーカシングと高い追従性を発揮する。

開放F値1.4の明るさと高性能AFにより、暗所での撮影はもちろん、動体撮影からスナップ撮影、さらには動画撮影まで、さまざまなシーンに対応できる。

小型化が著しいミラーレスシステムにおいてカメラ装着時の持ちやすさを考慮。各硝材や機構の配置を工夫しホールドしやすいスリムな鏡筒を実現した。

ただしArtのコンセプトである”光学性能最優先”には妥協することなく、ミラーレスシステムに求められる「最適なサイズ感」を追求。トップクラスの性能と、軽快で機動的な撮影道具としてのサイズ感を高いレベルで両立させた。

フォーカスモード切換えスイッチ、クリックのON/OFFを切り換えられる絞りリングクリックスイッチ、意図しない操作を防ぐ絞りリングロックスイッチ、カメラから任意の機能を割り当てられるAFLボタンを搭載。撮影時の直感的な操作に配慮した。

また防塵防滴構造とレンズ最前面への撥水防汚コート採用によりさまざまな撮影環境に対応。小型軽量化と操作性を実現しつつ、”Made in Aizu”の確かな加工技術による高いビルドクオリティを担保している。

レンズ構成／11群14枚（SLD1枚、非球面レンズ3枚）
画角／46.8°
絞り羽根枚数／11枚（円形絞り）
最小絞り／F16
最短撮影距離／45cm
最大撮影倍率／1:6.8
フィルターサイズ／72mm
最大径×長さ／78.2×109.5mm
質量／670g
※数値はLマウント用です

構成／清水眞希