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ソニー・ホンダモビリティの電気自動車「AFEELA」が示すスマホ化するクルマの未来

2023.02.14

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、2023年1月初頭に開催されたテクノロジーの展示会「CES 2023」について会議します。

元モトローラ日本法人の社長が仕掛ける4Gケータイが日本にも

房野氏:1月5日から8日までラスベガスでテクノロジーの展示会「CES 2023」が開催されて、石川さんは取材に行かれたんですね。

房野氏

石川氏:3年ぶりに現地取材したんですけど、雰囲気がだいぶ以前に戻ってきている感じがしました。マスクをした人は1割弱くらい。多かったのは日本人と韓国人だったかな。モノ的に言うとモビリティの勢いがあった。日本だとソニー・ホンダモビリティの「AFEELA」が1番注目を集めたので、あの取材が終わった段階で自分のCESは終わったなって感じでした(笑)

石川氏

法林氏:取材終わったって思うのが早すぎるよ(笑)

法林氏

石川氏:モバイル関連はレノボの「ThinkPhone」と、あと「Orbic(オービック)」。以前、モトローラ・モビリティ・ジャパンの社長だったダニー・アダモポウロスさんがいて、近々日本向けにも端末を投入するとのことです。

ThinkPhone

Orbic Myra 5G UW – Verizon($349.99)

法林氏:Orbicの端末を見ていないのでよくわからないけど、ダニーさんみたいなスマートフォンのマーケットで顔が通じている人、もしくはそのマーケットがわかっている人がキーマンであれば、商売にはなると思う。裏を返すと、どんなに面白そうな商品を作っても、PR会社任せで何もしないとダメってことですよね、という話。

石野氏:Orbicはダニーさんの会社ではないんですよね? 日本の担当という感じですよね。

石野氏

石川氏:うん、ダニーさんはエリア開拓をしている感じ。

石野氏:Facebookを見ていると世界各地を飛び回っていますね。

房野氏:Orbicの端末を日本でも売るわけですね。

石川氏:そうです。端末はインドで作るみたいなことを言っていた。しかも多くが価格の安い端末なので、中国メーカーの隙を狙っていく感じだと思います。

房野氏:チップセットのクラスはどの辺りなのでしょう。

石川氏:かなり下の方ですね。

石野氏:フィーチャーフォンに近い感じです。アメリカにはそういうニーズが依然としてある。以前、FREETELを立ちあげた増田薫氏がTAKUMI JAPANという新しい会社を作ってますけど、いわゆる4Gフィーチャーフォンを、アメリカの通信キャリアであるVerizonに納入しています。意外とそういうニーズがあり、ベンチャー企業にも門戸が開かれています。

 そういう端末は中国メーカーが作っているんですが、政治的な理由を含め中国の携帯電話を採用するのが難しくなってきてるので、アメリカのキャリアが中国以外で価格の安いスマートフォンを作れる企業を探しているという状況もある。

房野氏:Orbicはインド企業なんですか?

石川氏:会社自体はアメリカの企業で、Verizonで4番目に納入数の多い会社です。フィーチャーフォンのニーズがあって、昔は京セラも作っていたけどやめていて、作ってくれるところがないんだろうなと。そこをOrbicが担っている。で、日本でも出す、みたいなことです。

Orbic Journey V 4G LTE – Verizon($99.99)

房野氏:Orbicが日本で販売をねらっている端末は5G対応ですか?

石川氏:4Gがメインですね。

石野氏:TAKUMI JAPANを含め、その市場は意外とあいているんですよ。

法林氏:アメリカにはポストペイドではない市場もあるからね。

石川氏:大手量販店のベストバイなどに、数十ドルでプリペイドケータイが売られているんですよ。

石野氏:日本に持ってきて、本当にニーズがあるのかっていうのは、ちょっとわからないところです。ただ、3G停波がドコモは2026年、ソフトバンクが来年ということを考えると、どうしてもスマートフォンに変えたくないという人が一定数いる中で、「ではこれで」というような低スペック端末のニーズは少し出てくるのかなと。Orbicはそこを狙っているのかなと思いました。

法林氏:日本でスマートフォンを使っていない人たち向けの端末は、実質Androidベースのフィーチャーフォンで、あれはあれで市場がちゃんとある。でもキャリアとしてはやっぱりスマートフォンの方が将来にわたって収益につながるので、可能な限りそっちにシフトしてほしいと思っている。

房野氏:そういえば、フィーチャーフォンの時代のOSって色々ありましたよね。

法林氏:各社バラバラで、iモードはTronベースがあり、ブラウザなどをAccessが作ったり、その後、LinuxベースとSymbianベースが出てきて……。

石川氏:LinuxベースをまとめようっていうことでLiMo Foundationという業界団体ができて、共通プラットフォームに統一しようという動きもあったけど、そこにiPhoneとかが出てきたので、フィーチャーフォン時代がなくなってしまった、みたいな感じだった。

法林氏:実は日本の3キャリアでOSは別々だったんですよ。メインは2つあって、LinuxベースとSymbianベース。Symbianは富士通が採用していたかな。auはKCP。KDDIはクアルコムのチップセットを使っていたので、KCPという自前のプラットフォームを作って使った。

房野氏:OrbicはVerizon向けの製品が多いということは、かつてVerizonの端末と共通点の多かった、KDDIと親和性が高いとかは……

石野氏:いやいや、もうそういうことはないです。

法林氏:昔はCDMA繋がりでVerizonだったけれど、何かのタイミング、iPhoneのCDMA版の後だと思うんだけど、KDDIの人が「どちらかというとウチはAT&T寄りなんですよ」って言っていたと記憶してます。

石野氏:au版のiPhoneはAT&TだけSIMロックフリーになるとか、以前はありましたよね。

房野氏:KDDIはすでに3Gを停波していますが、4Gへの移行はスムーズに進んだのでしょうか?

法林氏:KDDIは去年の3月31日に3Gを停波した。そこから3か月間の猶予があって、6月には全部契約は切れています。

石野氏:一部、4Gに移行できなかった人たちもいて、そういう人たちに……

石川氏:それまで通りの割引で端末を提供したら行政指導を受けた。

房野氏:その話、少し詳しくお願いします。

石野氏:KDDIが3Gを停波する際、4Gへ移行せずに解約というか、契約保留みたいな状態になっちゃった人たちがいました。使えない3G端末を持ったまま、KDDIの契約を残している人たちがいて、その人たちに、3Gが停波した後に、「端末を安くするので4Gに変えてくださいよ」と言って割引をどんと付けたら、「2万円以上の割引を特別に付ける条件には当てはまらない」とされて、総務省に怒られたと。

法林氏:過去、2Gの終了や、KDDI絡みだとツーカーとかPHSで、免許期間が切れて電波が止まる時には、新方式に対応した端末が低価格で選び放題の時代があった。今は基本的には選び放題ではないので、ルールに則った上で出すのはいいと思うんですよ。で、KDDIは3Gを停波した3月末以降に、ユーザーのところに「電波が止まったから4Gに乗り換えませんか?」と売り込みに行って、少し便宜を図ろうとしたら怒られたと。

 でも、さすがにそこで総務省が怒るのは何か間違っている気がしている。契約者が対象であって、事業者の都合で使われる電波が止まったわけだから、契約者が望むのであれば、端末を格安かタダであげるくらいだったらいいと思う。事業者としては契約を続けて欲しいわけです。携帯電話だけじゃなくてほかのサービスが絡むケースも当然あり得る。au IDでau PAYカードを作っていたら認証をどうするか、みたいな話にもなるので。今回は総務省や公取委が文句を言い過ぎだと思う。

石川氏:確かに行政指導はかなりやり過ぎというか、もうちょっとほかにやりようがあるんじゃないかな。ルールが厳密過ぎる感じです。

石野氏:いかにも官僚っぽいですよね。

法林氏:そういうところに目くじら立てるよりも、別の仕事をしてよと言いたい。

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