50代が副業に期待する年収、8割が「100万円以上」、実態は？

50代ともなると、定年退職、そしてその先の「老後」が見えてくる。老後の不安を少しでも解消するため、あるいは、豊かなセカンドライフを送るために、現役のうちから副業に着手する人いることだろう。

では50代で副業に取り組んでいる人はどんな本業以外の仕事に取り組み、また、どれくらい稼いでいるのだろうか？

マーケティングフルサポートはこのほど、クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」に登録している50代の副業者154名を対象に「定年予備軍(50代)の副業実態調査」を実施。その結果をグラフにまとめて発表した。

副業を開始したのはコロナ禍以降(2020年～)が5割

「副業を始めた時期」について調べたところ、「2020年」と回答した人が19.5％、「2021年」と回答した人が15.6％、「2022年」と回答した人が14.9％となり、合計5割の人が副業を開始したのはコロナ禍以降(2020年～)であることが判明した。

「副業の目的」について調べると、116人が「収入アップ」と回答しダントツの最多となった。以下、「空き時間の有効活用」（71人）、「老後の資金のために」（47人）、「趣味を活かせる」（25人）、「定年後の働き方へのステップとして」（22人）と続いた。

「副業の内容」について調べた結果、「懸賞、アンケートモニター、ポイントサイトなど」と回答した人が70人にのぼり、最多となった。以下、「株式投資、FX、仮想通貨など金融系」（48人）、「ブロガー、ライターなど」（36人）と続く。

「副業に期待する年収」について聞くと、「年間100万円」と回答した人が54.5％にのぼった。しかし、実際の副業収入は「年間10万以下」と回答した人が同じく54.5％だった。

「副業に満足しているか」と尋ねたところ、「満足している」と回答した人が9.7％、「どちらかというと満足している」と回答した人が42.9％となり、合わせて52.6％が「満足している」とわかった。その理由は「隙間時間にできる」との回答が22.2％と最多で、以下、「収入が得られる」（35.8％）、「自分のペースでできる」（17.3％）と続いた。

他方、 副業に不満な人は47.4％（「不満である」「どちらかというと不満である」の計）に達し、その理由としては「収入が少ない」が63.0％と圧倒的に多かった。

「理想の働き方」について調べたところ、「現在の本業を維持しながら副業も続ける」と回答した人が65.2％で最多となった。以下、副業を伸ばしてフリーランスになる」（12.3％）、「本業はリタイアし、副業を続ける」（8.4％）と続いた。

「何歳まで働きたいか？」と尋ねたところ、81人が「生涯現役で働きたい」と回答。その理由としては、「収入がほしい、老後資金に不安、年金は当てにできない」（22.2％）が最も多く、以下、「健康のため」（20.6％）、「働き続けたい」（19.0％）と続いた。

＜調査概要＞
調査時期　：2023年1月6日(金)～1月10日(火)
調査対象　：クラウドワークスに登録している50代の副業者
調査方法　：インターネット上のアンケート調査
有効回答数：154人
回答者属性：
性別…男性93人、女性60人、無回答1人
年齢…50～54歳 115人、55～59歳：39人
就業状況…会社員(正社員、契約社員、派遣社員)86人、パート・アルバイト37人、自営業・自由業29人、その他2人

出典元：株式会社マーケティングフルサポート

構成／こじへい